独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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第1回  校長 三谷知世

宇部高専同窓生の皆様へ

宇部工業高等専門学校
校長 三谷知世

 

同窓生の皆さん、こんにちは。私は2014年4月に福政前校長先生の後を継いで校長に就任しました。これまで皆さんに母校の状況をお伝えすることは、ほとんどありませんでした。しかし、高専が今大きく変わろうとしていることは、是非皆さんにも知っていただきたいと思います。これから、月替わりで校長、副校長2人、校長補佐4人が順番に宇部高専や高専全体の状況について、お伝えすることにします。

高専教育の海外展開

高専卒業生や高専教育の高い評価は、諸外国にも伝わり、自国に高専を作ろう、高専教育を導入しようという動きが加速しています。この背景には、1980年代の初頭から国立高専で受け入れを開始した、国費留学生の活躍があげられます。モンゴルには300人を超える高専留学経験者がおり、教育大臣も高専出身者です。一昨年高専が3校(国立1校、私立2校)設立されました。国立1校、私立1校の校長は高専留学経験者です。

中野先生がベトナムに

ベトナムでは、ホーチミン工業大学タインホア分校に3年制の高専コースが導入され、来年卒業生が出ます。本校物質工学科の中野陽一教授(本校工業化学科20期卒)が今年の4月からJICAの専門家としてベトナムに着任し、卒業研究やエンジニアリングデザインの教員向け指導に当たっています。併せて、3つの工業短期大学への高専教育の導入、高専コース卒業者の就職先の開拓も行っています。このほか、メキシコでも高専教育の導入が図られています。今後、タイ、ミャンマーなどにも高専教育が導入される予定です。

研修生の受け入れ

モンゴルやベトナムでの高専教育の導入で課題となっているのは、高専教育を理解した教員の育成と実験・実習設備の導入・充実です。教員の育成のためにモンゴルやベトナムの教員を日本で研修させる取り組みも始まっています。宇部高専でも今秋受け入れを予定しています。実験・実習設備については日本の円借款による導入が考えられますが、それでは不十分で、今後経済界なども含めた支援体制を構築する必要があります。

高専卒業生の皆さんの活躍のお陰です

日本の高専を今後どのように発展させるかという大きな課題がある一方で、アジアの開発途上国に対する高専教育の導入は益々加速するものとみられます。日本の教育制度の中で海外展開しているのは高専だけです。これは誠に誇るべきことで、卒業生諸氏の活躍なくしてこのようなことはありえませんでした。高専教育に携わる者として、心から感謝いたします。

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