独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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第26回  校長 三谷知世

宇部高専同窓生の皆様へ

宇部工業高等専門学校
校長 三谷知世

 

同窓生の皆さん、こんにちは。お元気でご活躍のことと存じます。

高専の社会的知名度について

1962年に高専制度が発足し、今年で56年目になります。40万人ともいわれる高専卒業生の皆さんの社会でのご活躍のお陰で、高専の評価は高まる一方です。毎年の求人倍率は20倍を超え、高専卒業生は引く手あまたです。
では、社会の構成員すべてに高専が正しく理解されているかというと、残念ながらそうではありません。5年制の高校や「専門学校」という認識が多く、正式名称が「高等専門学校」という大学と同じ高等教育機関で、生徒ではなく学生として扱われること、教員のほとんどが博士号を持つ研究者であること、等は知られていません。宇部高専の周辺には民家がたくさんありますが、高専制度を正しく理解されている方々が果たしてどのくらいいるのか。以前他の高専を訪ねた時も、校長先生は同じことをおっしゃっていました。教育行政の大元締めである、文部科学省にはたくさんの部局がありますが、残念ながら高専のことを正しく理解されている職員は少数です。

高専の入試倍率について

平成30年度入試における国立高専の平均入試倍率は1.70倍でした (宇部高専は1.6倍でした)。しかし、例えば20年前には5~6倍の倍率のあった高専でも、現在はせいぜい2~3倍になっています。少子化の影響と言えばそれまでですが、求人倍率20倍以上で、確実に一流企業に就職できるにもかかわらず、入試倍率が全体的に減少傾向になっているのは、やはり釈然としません。これには、日本社会を覆う「進路決定先送り」の空気が影響していることも否めません。何も、中学卒業の15歳で将来を決めなくてもいい、少なくとも高校3年間くらいはじっくり考えるべきだ、という風潮です。このような風潮の中で高専を選ぶのは大変勇気のいることかもしれません。

高専卒業生の気質について

高専卒業生は学歴には無頓着で、「実力で勝負する」、「能力、仕事で評価してほしい」という気質の方々が多いようです。この考え方は極めて健全であると思いますが、将来の少子化による学校の削減、縮小を考えた場合、高専をきちんと評価してもらうこと、すなわち、ごく一部の方々にのみに知られた存在ではなく、ごくごく一般の人々にも知られた存在になる必要があります。

そこで同窓生の皆様へのお願いです

多くの同窓生の皆さんは、「自分は学歴で勝負はしていない、実力で勝負している」という思いが強いことでしょう。しかし、これからは事あるごとに宇部高専卒であることを表明してください。大学、大学院に進まれた方々は宇部高専も学歴欄に加えてください。現代は広報・宣伝の時代です。同窓生の皆さんお一人お一人が広報マンになって、宇部高専の社会的知名度を今以上に高めてください。

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