独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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校長室の窓から

Message from the President

教育の新たな潮流

今、教育界は様々な変革の渦中にあります。皆さんはアクティブラーニングという言葉を聞いたことがあると思います。単純に訳すと「能動的な学習」ということになり、学生や生徒が自ら進んで学ぶという、ごく普通のことのように思えます。しかし昨今言われているアクティブラーニングにはもう少し特別な意味が込められています。これまでは、先生が話したことを学生や生徒はしっかりノートに書き留め、理解度を試験で確かめる、とういうやり方が一般的でした。これに対して、先生がすべて説明するのではなく、例えば、途中のプロセスをグループで考えさせる、課題を提示して討論させる、ポスターにまとめて発表させる等、学生自身が考え発言するという要素を含んだ学習をアクティブラーニングというようになりました。

では、授業はすべてアクティブラーニングにすべきかというと、それは科目の性質や内容によって異なります。宇部高専でも先生方にアクティブラーニングの要素を授業に取り入れていただくようお願いしていますが、まだまだ検討の途上にあるとも言えます。しかし、確かなことは、これからの学習は知識の量を問うのではなく、考え方を問う方向に転換されることです。特に技術の世界の知識量は指数関数的に増加し、すべてを頭に入れることは不可能です。大切なことは考え方であり、知識を如何に活用、応用するかの能力です。学生諸君にはぜひ「why」と「how」の自問自答を繰り返してほしいと思います。その理論はなぜそうなるのか(why)。その目的のためにはどうやって作ればよいのか(how)。そして、技術者となって社会で活躍するには「what」が大切なものとして加わります。社会のために何をすればよいのか、何を作ればよいのか(what)。イノベーションはその結果として表れるはずです。学生諸君が常にwhy、how、whatを頭の隅において、授業に臨んでいれば、それこそがアクティブラーニングといえます。

平成29年度から本校は4学期制に移行します。1学期を2か月少々で終え、科目によっては週2回授業が行われます。集中して授業に取り組み学習効果を向上させます。夏休みを2か月程度にし、この期間に企業や地域や外国に出かけて、様々な課題に取り組んでもらいます。まさにアクティブラーニングの実践です。宇部高専の学生諸君が大きく成長することを期待しています。

校長 三谷 知世

『学校だよりvol.92(平成28年11月発行)より』

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