独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

English
目的別

平成26年度卒業式式辞

本日、早春のよき日に、ご来賓、保護者、関係者の皆様ご列席のもと、宇部工業高等専門学校本科卒業式ならびに専攻科修了式を挙行できますことは、私ども教職員にとりまして大きな慶びです。本年は191名の皆さんが本科を卒業され、39名の皆さんが専攻科を修了されます。誠におめでとうございます。専攻科修了生の皆さんは、大学評価・学位授与機構の審査に合格し、学士の学位を取得され、JABEEプログラム修了証も手に入れられました。重ねて、お祝いとお慶びを申し上げます。

卒業生、修了生の皆さんをこれまで支えてこられたご家族、関係者の皆様にも深く敬意を表し、晴れの日の喜びを分かち合いたいと思います。

さて、昨年10月に名城大学終身教授赤崎勇先生、名古屋大学教授天野浩先生、カリフォルニア大学サンタバーバーラ校教授中村修二先生のお三方がノーベル物理学賞を受賞されました。青色発光ダイオード-青色LEDとも言われますが-この原理の解明と量産技術の確立に貢献したことが受賞理由です。スウェーデン王立科学アカデミーは「彼らの発明は光の技術を根本的に変え、20世紀は白熱電球で照らされた時代だったが、21世紀はLEDランプで照らされる時代になるだろう」と賞賛しました。私は本年1月28日にお隣の山口大学工学部で行われた天野先生の記念講演会に、山口大学のご好意により出席することができました。

天野先生の謙虚なお人柄が伝わる大変素晴らしい講演会でした。私は、会場からの質問に対する天野先生のお答えが深く印象に残りました。その質問は「ノーベル賞は偶然の発見が多いと言われますが、先生の研究でもそのようなことがあるのですか」というものだったと思います。これに対し、天野先生は「朝早くから夜中まで実験を繰り返し行っていました」とだけ答えられました。条件を変え実験をし、考察する、また条件を変え実験をし、考察するという数限りない繰り返しの積み重ねによってノーベル賞の成果に繋がったのだと思います。努力が偶然を必然に変えうるのだと天野先生はおっしゃりたかったのではないかと推察しています。

2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学教授の山中伸弥先生はVision and work hardを座右の銘にされています。目標を掲げてひたすら実験する、研究すると言う意味で、天野先生の実践と見事に一致しています。お二人の偉大な研究者から私たちが学ぶことは、努力することの大切さです。卒業生、修了生の皆さん、努力することを厭わない技術者、研究者になって下さい。努力していれば必ず誰かが見ていてくれます。もちろん誰かに見てもらうために努力するのではありません。皆さんが努力を惜しまない限り、必ず評価してくれる人が現れます。そして結果がついてきます。

I would like to say a few words in simple English, since English is a very important tool in any field of technology you will enter. Technology has a great power to change the society and the world. So, an engineer should always have an enriched mind. I hope you grow as a person with an enriched mind, at the same time as you grow as an engineer. I hope you become an engineer, who can love the work, people, and the world. An engineer’s life is wonderful. I wish you all good luck in the future.

終わりにあたり、卒業生・修了生のために、本日ご多忙の中ご臨席を賜りましたご来賓の皆様方に改めて厚くお礼申し上げます。卒業生・修了生が、社会人として、技術者として成長していく姿を、温かく見守って下さいますようお願い致します。彼らは、必ずや地域はもとより、日本あるいは世界を舞台に活躍してくれるものと確信しています。

これをもちまして、本日の卒業式・修了式の式辞と致します。

平成27年3月18日
宇部工業高等専門学校 校長 三谷 知世

このページを印刷する

ページ上部へ