独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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工場見学期間を利用して、キャリア支援室で新たなキャリア教育イベントを実施しました

NEWS

2025.11.11

本校では、キャリア教育の一環として、3年生に対して県外の工場見学旅行を実施しています。この期間を利用して、3年生以外の学生に対してもキャリア教育を行おうと、新たなキャリア教育イベントを企画しました。イベントは、令和7年10月8日(水)、9日(木)の二日間にわたり、1日目は学内で様々な企業による講話、2日目は県内企業の見学会を実施しました。

1日目の午前は、本校を日ごろから支援していただいているテックアンドビジネスコラボレイト(T&B)外部リンクの会員企業である株式会社山口銀行外部リンク株式会社宇部情報システム外部リンク太陽石油株式会社外部リンク株式会社山産外部リンク戸田工業株式会社外部リンクの社員の方々(人事担当、卒業生)にお越しいただき、本校の教室で講話をしていただきました。

人事担当の方からは、会社説明、面接・履歴書での評価ポイント、成績以外でどのようなところを評価するかなどについてお話しいただきました。就職活動を控えた4年生だけでなく、低学年の学生にとっても、これからの学生生活を有意義に過ごすための参考となる内容でした。具体的に履歴書の例を挙げながら解説していただき、学生が履歴書を書く時に客観的に考えるきっかけになったのではないかと感じました。

卒業生からは、これまでの業務内容、本校の学生生活で役立ったこと、仕事のやりがいなどについてお話しいただきました。授業と業務との関連についてもお話しいただき、学生の授業に対するモチベーションにつながったのではないかと期待しています。

県内企業による講話の様子

質疑応答の様子

午後は、就職支援組織であるメディア総研株式会社外部リンク一般社団法人 エッジソン・マネジメント協会外部リンク株式会社LabBase外部リンクのスタッフの方々にお越しいただき、学年毎に分かれて、講話をしていただきました。

1年生に対しては、メディア総研株式会社のスタッフより、進路を考えるための入り口となるお話をしていただきました。総合職・基幹職・一般職の違い、高専卒と大学院卒の違い、業界研究の必要性、キャリアプランの考え方から社会に出てから求められる社会人基礎力の話まで、幅広い話を分かりやすくしていただきました。

2年生に対しては、一般社団法人 エッジソン・マネジメント協会(事務局:株式会社リンクアンドモチベーション外部リンク)に調整していただき、各社で働くエンジニアの方々にお越しいただき、仕事のやりがいについての講話や、小グループに分かれて座談会をしていただきました。座談会では、本校の学生が不安に感じていることなどを積極的に質問をして、エンジニアの方々に丁寧に回答していただきました。学生が前向きになるきっかけを得る場となりました。

4年生に対しては、株式会社LabBaseの社員の方より、学生が考えている以上に多くの選択肢があることや、個々の考えに合った志望先の絞り方について、ワークを加えながら丁寧に解説していただきました。学生からは「就活について分からなかったことがたくさん分かりました。最も高専生に適している講演だと思いました。」という声も聞かれました。

1年生向けの講話の様子

2年生向けの座談会の様子

2日目は、2グループに分かれて県内企業の工場見学を実施しました。Aグループは東洋鋼鈑株式会社外部リンク株式会社トクヤマ外部リンク、Bグループはあさひ製菓株式会社外部リンク大晃機械工業株式会社外部リンクに訪問しました。

民間初のブリキメーカーである東洋鋼鈑株式会社では、資料を使って製造工程について丁寧に説明していただきました。半導体に使用されるシリコンの世界シェア20%を占める株式会社トクヤマでは、バスで工場内を見学した後、展示スペースで高純度多結晶シリコンに関する説明をしていただきました。果子乃季、シュシュ、月でひろった卵など、県内企業としてなじみ深いあさひ製菓株式会社では、手作業による和菓子の製造工程や、機械による洋菓子の工程作業について、それぞれ丁寧に説明していただきました。ポンプやブロワーなど、水処理に欠かせない機器を製造する、全国でも有名な大晃機械工業株式会社では、ポンプの製造工程を見学しました。工場見学をできる機会は限られていますので、いずれも学生にとっては貴重な機会となったようです。学生からは、「楽しく社会勉強が出来ました。将来どんな仕事に就くのか少し不安な部分があったのですが、この企画を通して、高専のOBやOGの方々と話したりして仕事に良いイメージができました。また、将来の選択肢が増えました。」、「県内で就職するイメージが少しつかめたのでよかった。少人数で別れたグループ制だったので、質問しやすかった。次回があればまた参加したいと思った。」といった感想がありました。

今回の取り組みを通して、低学年については、残りの学生生活をいかに有意義に過ごすか、それが進路を考えるときや卒業後にどう活きてくるかを考えるきっかけになったのではないかと思います。4年生については、進路をこれから具体的に考えるための貴重な材料を得られたのではないかと考えます。県内にもたくさん良い企業があることも知っていただいたことで、選択肢が広がったのではないかと思います。学生にとってより良い進路を選択できるように、次年度以降もこのような取り組みを続けていきたいと考えています。

東洋鋼鈑株式会社での集合写真

大晃機械工業株式会社での集合写真

文責:キャリア支援室 野本准教授


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