2025.12.08
令和7年10月26日(日)、地域教育で地域の課題解決に取り組む学生が、宇部市新天町ハミングロードで開催された「かねこキッズまつり」において、子どもたちが化学に興味を持つきっかけとして“石鹸づくり”のワークショップを実施しました。
ワークショップを円滑に行うため、学生たちは材料の調達や分量、作業時間、考えられる危険な要素、個性を出す方法などを事前に検討しました。学校の実験室を借りて試作も行い、オリジナル性を出す工夫として色付きの石鹸をかけらにして混ぜるなど、本番に向けて準備を整えました。
事前準備 |
当日は午前9時30分~午後2時までワークショップを実施し、65名の子どもが参加しました。子どもたちは石鹸の型取りや色付け、色付きの石鹸のかけらを混ぜるなど、一人ひとり違ったオリジナルの石鹸を作りました。参加した子どもたちからは、「また機会があればやりたい。」「実際に自分たちの手で作った石鹸を使ってみたい。」など、ポジティブな声が多く寄せられました。
製作手順の説明 |
子どもたちの製作をサポート |
できあがったカラフルな石鹸 |
参加した学生のコメント
盆子原 光希さん(物質工学科2年)
当初の予定では、1時間あたり最大10人ペースで途中休憩できるほどの余裕や時間があり、材料も少しは余ると予想していましたが、初めてブースを設けたのにも関わらず大繁盛し、多くの子どもたちが喜んでいました。
子どもたちと一緒に石鹸を作っている時に、混ぜながらほほ笑むあの笑顔を一生忘れることはないと思います。子どもたちにとって、とても楽しい時間になったと思います。
こんな幸せな状態がいつまでも続いたらいいなぁと思いました。
村光 楓夏さん(物質工学科2年)
準備で想定していた人数以上に参加してもらえたことが何よりうれしかったです。このような機会を提供していただいた金子様には心より感謝しています。自分たちのグループの目標に関しては、子どもたちにモノづくりの楽しさや、勉強するきっかけを作ることができて良い体験となりました。
畑野 渉さん(物質工学科4年)
自分たちが想定していた人数よりも多くの子どもたちに遊びに来てもらい、子どもたちの興味を持つ目や無邪気な笑顔を見ているとこちらも童心に返って楽しんでしまいました。
これをきっかけに化学に興味を持ってもらえたら嬉しく思います。
地域課題解決型PBL(Problem/Project Based Learning)「地域教育」とは?
宇部高専では、2017年度よりエンジニアリングデザイン能力の醸成、課題発見能力育成および多様なイノベーション創出を目的としたアクティブラーニング型授業として地域課題解決型PBL「地域教育」を開講しています。課題を与える(選択する)のではなく、自らが課題を発見するところから取り組み、実践活動することで、今、社会が求めている「待ちではなく、自ら考え、提案、行動できる人材」を育成しています。