2026.02.06
本校の物質工学専攻で学ぶ山口 瑠太さんが、令和7年度「Unicage(ユニケージ)奨学金」の奨学生に選ばれました。この奨学金は、USP研究所の寄附金に基づいて国立高専機構が設立した制度で、IT技術を活用して業務や作業を効率的に行う力(DX実践力)を身に付けることを目的としており、全学科・全学年を対象とした奨学金です。
奨学生になるためには、IT基礎力講座(オンデマンド学習)を受講し、検定試験に合格する必要があります。内容の特性から情報系学生の応募が多いですが、実績ある教材や学習環境が整っており、有する基礎知識の程度により合格に必要な学習時間に個人差はあるものの、専門分野に関わらず誰でも挑戦し、合格が可能な内容となっています。
今回、化学・生物を専門とする山口さんが約半年間にわたり学習に取り組み、検定試験に合格して奨学生として採択されました。

山口さん自作のアプリについてディスカッションをする本人と、島袋准教授
「顕微鏡」×「プログラミング」で研究を進化させる
山口さんの挑戦のきっかけは、微生物の研究でした。顕微鏡で撮影した微生物の動きをより詳細に解析しようとした際、既存のツールだけでは限界があることに気づいたのです。そこで、指導教員の島袋准教授から「解析ツールを使うだけでなく、ITの仕組みそのものを学んで、自分の研究に活かしてみては」とアドバイスを受けました。
そこから山口さんは、専門であるバイオ・化学実験と並行してプログラミングの独学を開始。「顕微鏡」という専門性に「IT」という新たな武器を掛け合わせ、現在はAI(ディープラーニング)を駆使して、より高度な研究へと発展させています。
挑戦を通して得られた自信
今回の採択にあたり、山口さんは次のように語ってくれました。
「卒業研究の一環でプログラミングに触れてはいたものの、独学では知識の偏りを感じていました。そのため、システム構築の根本的な考え方や作法を一から体系的に学べる本制度は、私にとって非常に貴重な機会となりました。学習量は膨大でしたが、基礎から丁寧に解説された教材が揃っていたおかげで、着実に実力がついていく手応えを感じることができました。専門外ということもあり、当初は合格できるか不安もありましたが、最終試験において自力でアプリを完成させ、無事合格した瞬間の達成感は忘れられません。これからのDX社会で不可欠となる知識とスキルを習得でき、大きな自信に繋がりました。」
専門分野の枠にとらわれず、新しい技術を取り入れて自身の研究をアップデートし続ける山口さんの姿勢は、在校生にとっても大きな刺激となっています。
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