独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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海外研修合同HR「今すぐ世界へ出よう!」を実施

NEWS

2016.04.27

4月19日(火)、宇部高専第一体育館において、長期学外学修プログラム特命准教授の原先生を講師に、本科1~3年生を対象とした海外研修合同ホームルームを実施しました。

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原特命准教授の話を聞く学生

原先生は、これまで海外で仕事をしていたことなどの経験を交え、海外に出ることの楽しさや重要性についてお話しされました。

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原特命准教授による講演

後半は、三留国際交流室長より、平成28年夏に実施する海外研修の説明がありました。

今年度はオーストラリア、シンガポール、台湾、中国で5つのプログラムを実施します。多くの学生の参加をお待ちしています。

平成28年度海外研修(夏季)参加者募集案内 ホームページ

原特命准教授による講演の概要

終身雇用の崩壊、高齢化、少子化による労働人口の減少、日本は既に世界と仕事をしなければ生き残れないところにきています。そんな時代をみなさんは生きていかなければなりません。

そのために今、何をすれば良いか?私の答えは簡単です。「今すぐ海外に出てみてください」。
英語力は後でもかまいません。どの国でも良いです。海外に出て、自分と全く違う文化や価値観を感じ、できたらそこで友達を作ってみてください。海外には日本では考えもつかない仕事や職業があり、思いがけないチャンスや出会いがあります。

海外で仕事をするだけで、どれだけ可能性が広がるのか、私自身を実例として紹介いたします。

私は英語を使った国際的な仕事に憧れ、中古車輸出の会社を起こしました。起業して1年、社員は10名ほどになりましたが、英語が話せる日本人の給与が高く、なかなか利益が出ませんでした。
そこで、英語が堪能で人件費も安いフィリピンスタッフをテスト的に採用してみました。英語での交渉はインターネット電話を利用しており、顔が見えないため日本人でなくてもできたからです。

予想以上にうまく行き、私はフィリピンのセブ島というところに会社を創りました。海外起業したことで、私の人生は劇的に変わりました。今まで想像もつかなかったことが次々に起こりはじめたのです。

まずセブに会社を創る費用ですが、創業間もない会社に銀行が貸してくれる額には限度があり、投資を募りました。投資してくれたのは同業のインド人の方でした。

セブに渡り16名でスタートした中古車輸出の会社は半年で軌道にのり、平行してフィリピン人の英語力の高さを見込み、オンライン英会話と英語学校を設立しました。3年で私の会社は3つになり、従業員は200名を越えました。

その後、セブの日系のベンチャー起業という噂が口コミで広がり、私の会社には、日本では決して会えない上場会社の社長さんが毎月のように訪れ、メディアの取材を受け、たくさんの仕事と人脈を得ることができました。

3年前に日本にもどり、今は、宇部高専の文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」の特命准教授として海外と日本の学生をつなぐ仕事に就くことができました。これも、当時セブの会社で働いていたスタッフが宇部高専の卒業生だったというつながりからです。

宇部高専には海外研修制度があります。基本的に本校または高専機構の協定校に留学するので、費用もリーズナブルですし語学だけでなく自分の専門も学ぶことができます。また、「トビタテ!留学JAPAN」という文部科学省の奨学金制度を利用すれば、多くの援助を受けて留学ができます。

少しでも海外に興味を持たれたら、テクノセンター3階の私のところまで相談に来てください。メールやSNSでもかまいません。1人でも多くの宇部高専生が海外を体験し、世界を舞台に活躍できることを心から祈っています。


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