独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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宇部高専テクノカフェ第13回セミナーを開催

NEWS

2016.08.17

8月3日(水)、宇部高専テクノセンター3Fセミナー室にて、宇部高専テクノカフェ第13回セミナーを開催しました。講師に元独立行政法人原子力発電機構(現原子力規制委員会)プラント技術部次長の森重晴雄氏をお招きし、「福島燃料デブリ回収独自工法」というテーマでご講演いただき、宇部高専教職員12名、学生2名、企業の方4名、一般参加者8名が参加しました。

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テクノカフェセミナーの様子

最初に、福島原発の現状と事故原因について説明されました。現在、汚染水を福島原発の近くの汚染水タンクで仮保管していますが、現状の保管方法だと危険性が高いことを指摘されました。講演の後半で、汚水タンクがどのくらいの地震に耐えることができるかを客観的データを下に計算され危険性を示されました。また、第1号機と第3号機の爆発の時の煙の色から、両方の爆発の原因が異なることを原発の内部構造から明快に説明されました。

次に、現在、廃炉の方法として検討されている水中工法と森重氏が提案されているアイス工法の違いを説明されました。過去に伊方原発の原子炉を交換したことのある技術者の説明には説得力がありました。

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講演される森重氏

講演終了後には、質疑応答が活発に行われ、盛況の内に幕を閉じました。

今回で13回目となったテクノカフェセミナーですが、学校と企業が気軽に情報交換できる場として提供しているテクノカフェを、より身近に感じていただくことを目的に開催しています。次回は11月に開催を予定しておりますので、是非お気軽にご参加ください。


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