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「国産ロケット開発の舞台裏―種子島からチリ、そして宇宙へ―」 JAXAの浅村岳さんがグローバルエンジニア講演会で講演しました

NEWS

2021.04.27

4月23日(金)、本校制御情報工学科の卒業生で、現在JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)に勤務する浅村岳さんが講演を行いました。学生や教職員約30名が、浅村さんの1時間の講演に真剣に耳を傾けました。
題目は「国産ロケット開発の舞台裏―種子島からチリ、そして宇宙へ―」。浅村さんはJAXA就職後、最初の4年間は鹿児島の種子島宇宙センターに勤務し、現在は筑波宇宙センター(茨城県つくば市)に勤務して、ロケットの安全な打ち上げを支える地上管制システムの開発と運用に関わっています。

2017~2018年にかけて、チリのサンチャゴダウンレンジ局にロケットの追尾、データ受信局の維持・運用業務で渡航した際の話では、現地のエンジニアと協力しながら仕事をしたり生活したりするなかで、英語を使わなくても専門のスキルや知識があればコミュニケーションが可能であり、深いつながりを持つことができること。また、学生時代には、国内・海外にかかわらず、学校外の世界とつながりを持つことが重要であることを話されました。さらには近い将来、言語の壁は情報通信技術で越えられる時代が来る。自分は英語を学ぶのではなく、「英語を踏み台にして技術で勝負するエンジニア」でありたいとする浅村さんの熱い思いが述べられました。

講演後の質疑応答では、多くの学生から専門的な質問があり、浅村さんは1つ1つ丁寧に答えていました。


司会を務める学生会国際交流部部長の
木谷映南さん(物質工学科4年)

浅村さんの講演に聴き入る参加者


講演会終了後に質問する学生

講演会のポスター


浅村岳さんのコメント

校長室で山川校長、三浦教務主事と記念撮影

ロケットの役割は、人工衛星を目的の軌道に送り届けることです。その間、機体が安全に飛行していることを地上の追尾局から見守ります。今回は、宇宙開発の歴史や最新動向も交えつつ、チリにあるロケット追尾局での勤務経験についてお話ししました。
私の高専時代は、中国・山東省への国際交流派遣事業や、ニューキャッスル大学への語学留学に取り組みました。在学中の海外経験により、国籍や年齢を超えたコミュニケーションへのハードルが下がりました。これらの体験は、現在の仕事にも役立っています。
私自身、英語が得意なほうではありません。その分、自分の思いや技術の中身を非言語的(ノンバーバル)に表現し、相手に伝える力をつけてきました。それは、海外に赴くことが難しいコロナ禍でも、学校内外での活動を通して体得できます。
高専生活では、気の置けない友人との縁を大切にしながら、ぜひ外の世界にも目を向けて過ごしてほしいと思います。


参加者のコメント

白水愛心さん(制御情報工学科3年)

私は宇宙やロケットについてあまり詳しくなかったのですが、今回の浅村さんの講演を聴き、日本のロケット製作の現状や、そこに浅村さんがどう関わっているかなど知ることができました。海外経験の多い浅村さんが「英語ができなくても大丈夫!」と言われていたので、英語の勉強が苦手な私は何だかとても安心しました。これからも英語の勉強を頑張ることはもちろんですが、苦手な英語のカバーができるように、学生会や部活動を通してコミュケーション能力を高めたいです。そして学内に限らず、学外での活動にも積極的に参加していきたいです。何より、言葉よりも技術で勝負できるように、残りの3年間高専でしっかり学んでいこうと思います。


渡辺耀介(制御情報工学科2年)

高専生が海外でどのように活躍しているのか興味を持ち、講習会に参加しました。チリの食べ物や言葉といった国そのものの雰囲気や、関わってきた仕事の内容や様子はもちろん、宇宙に関する知識がなくてもわかりやすい話がたくさんありました。特に、ロケットの製造・発射に関する話がとても興味深かったです。そして、まとめとして挙げられた「学校外の世界とのつながりを持とう」という言葉は非常に大切だと感じました。高専という世界に留まらずに様々な人々と関わっていくのはもちろん、部活動や学生会など様々な分野で活躍していた浅村さんのように、1つのことに囚われるのではなく、広い視野を持って生活していきたいと思います。



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