現在の仕事と活動

2019年10月開催のStartupWeekend関門にて

公認会計士という専門性を活かして、ベンチャー企業で常勤監査役を務めています。一般にはあまり馴染みのない役割かもしれませんが、取締役から独立した立場からガバナンスの一翼を担う、難しくもやりがいのある仕事です。

私は今、東京に住んで東京で働いていますが、同時に、地元山口県で新しいことに挑戦する人を増やしたい、そして何より私自身が山口県でわくわくしたい、そんな思いで活動もしています。その1つの形が、2泊3日でスタートアップを体験するというイベント「Startup Weekend」です。全世界で開催されているイベントですが、山口県でも関門エリアや、周南、周防大島で開催されていて、私は参加者やオーガナイザー（運営）として関わり、私自身も楽しみながら、０から１を生もうとするベンチャーマインドを育てたり、新しいことに挑戦することの楽しさを体感してもらえたらと思っています。「東京で働きながら、地元での活動も楽しむ」そんな生活をしています。

ユニークであることに惹かれて

水泳部の仲間との1枚

私が、家からちょっと遠い宇部高専の、当時まだ卒業生の出ていなかった経営情報学科を選んだのは、そのユニークさ（特別性）からです。多くの人が選ぶ道より、ユニークな方が面白いと思いました。そんな漠然とした理由なのかと怒られてしまいそうですが、今振り返ってみると、こういった選択の1つ1つに、その後も続く自分の価値観が見え隠れしています。漠然とした選択に見えても案外、なるべくようになっているのかもしれませんね。

イノベーションの現場へ

イノベーションの起こる現場に身を置きながら、カリスマ性とエネルギーに溢れる起業家を支援するような仕事がしたいと思い、役立ちそうな公認会計士という資格を取ることにしました。経営情報学科で、簿記2級まで取得していたことも、きっかけの1つとなりました。

会計士の資格を取ったことで、監査法人という特殊な場所で働く経験ができましたし、色々な会社の経営者の方とお話しする機会を得たり、今でも時間や場所に縛られない働き方を実現できていると思います。とはいえ、資格は1つの土台に過ぎません。大切なのは、その上に何を積み上げていくかだと思っています。私自身も、常に新しいことに挑戦して、学び続けていきたいと思っています。

IT×経営の知識は、強力な武器です

時間や場所に縛られない働き方を
実践しています

私は高専時代にITを学んだことに、とても助けられています。もちろん、テクノロジーはどんどん進化しているので、新しい技術やプログラム言語が生まれていますが、学生時代に親しんだ経験から、必要なIT知識を抵抗感なくキャッチアップ出来ています。

また、ビジネスを理解することが出来るようになる、簿記や会計も、お勧めの専門科目です。ビジネスの仕組みが見えてくると、世の中のニュースの繋がりを立体的に理解することが出来ます。物事の背景が分かると、本質が見えてきます。ちょっと抽象的な表現になってしまいましたが、数字に関する知識は、生きていくうえで持っておいたほうが良いものであることは間違いありません。この2つの分野、IT×経営の知識に早くから触れることは、価値のある事だと思います。

視野の広がりとそれを活かす時間

水泳部時代の後輩たちとの同窓会

高専では、最大の特徴である「5つ上の先輩がいる」という環境が本当に刺激的でした。私は水泳部に所属していたのですが、部活を通じて、先輩方に本当にいろいろな事を教えてもらい、楽しませてもらいました。そんな経験を、後輩たちにどのくらい伝えられたのか分かりませんが、人間関係が大きく広がることで視野が広がり、また5年間という十分な時間を使って多様な経験ができたことは、高専に入って本当に良かったと思っています。

未来の後輩たちに向けて

高専でバイクの楽しさを知りました

高専では、10代の後半という、あらゆることへの興味がぐんぐんと広がっていく時期に、大学受験に遮られることなく興味あることに取り組むことが出来ます。これは本当に魅力的なことだと思います。

授業の傍ら、是非、プログラミングコンテストや留学、起業など、少し時間がかかって難易度の高い挑戦もしてみて欲しいです。1歩進むと、見える世界が変わります。小さな1歩でも、行動することが最も尊いことです。

是非、あなたらしい挑戦をして、他の誰とも違う、あなただけの素敵な人生を開拓していって下さい。

現在までの経歴