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2014.08.01
本校と神代漁業協同組合(代表理事組合長:林悦雄)は、2013年3月から製鋼スラグ(粒径:30~85mm、造成面積:約6,400m2 )を用いた岩礁性藻場生育基盤に関する実証実験を行っています。更なる検証のために2014年7月末に山口県岩国市神東地先で製鋼スラグを用いた第2期岩礁性藻場生育基盤造成工事を竣工しました。使用した製鋼スラグの粒径は30~80mm、30~85mm、30~120mm、300mm程度であり、造成面積は約5,700m2、使用した製鋼スラグ量は約11,400m3になります。
2014年3月に本校地域共同テクノセンターで開催された「第2回山口県東部海域藻場造成研究委員会」において、製鋼スラグには天然石と同じように海藻が着生し、高級魚として知られているオニオコゼやマダコなどの有用魚種も棲みつくことが評価されました。
第2期工事では、製鋼スラグの粒径の違いによる海藻着生の違いを検証するとともに、岩礁性藻場生育基盤に凹凸を造ることで魚類等の蝟集効果を検証することとしています。
造成工事の様子 | 陸側からの造成場所の様子 |
竣工後の海底の様子 | 完成後に直ちに棲みついているオニオコゼ |