独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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宇部高専T&B交流見学会を開催

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2014.09.09

9月9日(火)、宇部高専T&Bは、金重T&B会長ほか20名が参加する交流見学会を実施しました。今回のテーマはバイオエネルギーで、T&B会員の株式会社コプロス様のご紹介により、下関・長府地区のバイオガスプラントを見学しました。
マルハニチロ株式会社下関工場では、食品加工(カップデザート)の過程で不要となった糖蜜のシロップを原料としたバイオガス発電装置を見学しました。これまで処分費用が発生していた糖蜜のシロップを、メタン発酵の基質分解によってメタンと二酸化炭素に分解し、廃棄物の減容化と電気エネルギーとしての再利用を行っていました。また、特許工法で施工した地下埋蔵型のメタン発酵槽は地下10メートルにあるため、温度管理等でコスト削減を図っており、分解したメタンによる発生電力をバイオガス発電装置の稼動電力として利用するとともに、余剰電力を売電していました。
やまぐち県酪乳業株式会社では、受乳、検査、貯乳、殺菌、充填、箱詰、検査、冷蔵、出荷の工場生産ラインの中で、牛乳、ヨーグルト、オレンジジュースの充填工程、およびバイオガスプラントを見学しました。バイオガスプラントでは、乳製品の廃棄物を原料としており、地下設置式のメタン発酵槽での分解によって堆肥と消化液(既設の排水処理)に分離し、余剰電力を施設内で利用していました。
今回見学した2つの工場は、徹底的な品質管理の下で食品を生産するとともに、廃棄物を利用したバイオガスプラントにより省エネルギー、エコ対策にも取り組まれており、T&B交流見学会にも丁寧に対応していただきました。
移動の途中、住吉神社を訪れ、大内弘世造営の5つの千鳥破風付き本殿(国宝)と毛利元就寄進による拝殿を参拝しました。

20140909_1マルハニチロ株式会社見学の様子 20140909_2住吉神社にて


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