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2019.12.12
第54回NHK障害福祉賞贈呈式が2019年12月6日にNHK放送センター(東京都渋谷区)で行われ、本校物質工学科の島袋准教授が表彰された。NHK障害福祉賞は障害を持つ当事者の貴重な体験談や、障害児・者の教育や福祉分野でのすぐれた実践記録などに対して贈られるもので、昭和41年度に創設、今年で54回目を迎えた。本年度は393作品の応募があり、現役の作家らによる審査の結果、島袋准教授の作品を含む11作品が入賞に選ばれた。
贈呈式での記念撮影。最前列左が島袋准教授
島袋准教授は「ヴィジュアル系研究者でいこう!-視覚障害者だけど、顕微鏡マスターになりたい-」のタイトルで応募。視覚障害のハンディを抱えながらも顕微鏡を用いた研究に邁進し続けてきた体験をまとめ、佳作を受賞した。審査員からは「視覚障害と顕微鏡の組み合わせは意外。離れようとしても顕微鏡の方から近づいてくる様子が妙で可笑しい。顕微鏡の世界では生き残れないほどの切迫感をもって望んでいるにも関わらず、次々と新しい顕微鏡が立ちはだかる。苦労を表現せずにユーモアに変えている点も爽やか」との評価された。受賞にあたり島袋准教授は「科学研究の専門的な体験談だったが、一般の方にしっかりと伝わったようで良かった」と喜びを語った。
顕微鏡を前にする島袋准教授
島袋准教授の作品はNHK厚生文化事業団のWebサイトで公開されている。