2017.12.08
11月8日(水)、平成29年度第1回宇部高専T&B交流見学会を開催しました。本校教職員6名を含む宇部高専T&B会員13名が、下松市内にある株式会社新笠戸ドックと東洋鋼鈑株式会社を訪問しました。
宇部高専T&B交流見学会参加者による記念写真
株式会社新笠戸ドックでは、初めに専務取締役兼工場長より会社の概要や歴史についての説明を受けた後、会社案内のDVDを視聴しました。その後、新造船を建造中のドック内を見学しました。
大型船の建造は、まず各部分をブロックごとに組み立てて、そのブロックを組み合わせて完成されます。今回はその工程に沿って見学しましたが、建造している船舶が数万トンクラスの貨物船ということで、分割されている各パーツも非常に大きく、ひとつが何百トンもある巨大なものでした。それらの運搬に使用されていたクレーン等も巨大なもので、そのクレーンがきびきび動く様は圧巻の一言でした。これらのパーツは自社で生産したり、同じ今治造船グループの別工場で製造したものを持って来たりしており、年間で10隻ほどの新造船を建造しているとのことでした。
新笠戸ドック内見学の様子
東洋鋼鈑株式会社では、最初に会社の説明を受けた後、圧延ラインの工場見学を行いました。
見学したラインでは、製鉄会社より購入した鉄板をコイル状にしたものをさらに必要な厚さに圧延していました。この後、各種用途に用いるために表面処理を行った後、めっき加工やラミネート加工を行い、様々な製品の材料として生産されていました。下松事業所では、この製品以外にも磁気ディスク用アルミ基板の生産も行っており、いずれも我々消費者向けの製品ではないため、あまり馴染みがありませんが、実は飲料の缶など身の回りにある製品を生産しています。また、本校の卒業生も多く在籍し、様々なところで活躍されているとのことでした。
東洋鋼鈑内見学の様子
宇部高専T&Bは、地元企業との繋がりを大切にし、今後もこのような企業との交流を盛んに行っていきます。