2019.09.26
2019年7月4日から9月6日まで本校の専攻科生5名が、8月11日から9月6日まで本科生4名(いずれも3年生)が台湾国立聯合大学(苗栗市)や台北の企業にて海外研修を行いました。
聯合大学や他高専の学生と食事。
今回の研修には木更津高専2名、新居浜高専2名の学生も参加した。
専攻科生、本科生ともに9月5日に聯合大学で開催された第3回日台国際カンファレンスで、成果報告のポスター発表や口頭発表を英語で行いました。
カンファレンスポスター発表会場 |
カンファレンスで口頭発表する |
期間中、研究室での研修以外に、本科生は中国語の授業にも参加しました。また、週末には研究室の学生や聯合大学の国際ボランティアクラブの学生たちと台北や台中などにミニ旅行に出かけました。非常に充実した研修になったようです。
聯合大学中国語センターで中国語の授業
バンケット後、カンファレンスに参加した他高専の学生たちと
参加学生のコメント
末永 登夢さん(経営情報工学専攻1年)
私は台湾国立聯合大学での研修と、台北の企業・希平方(ホープイングリッシュ)のインターンシップに参加しました。
聯合大学での研修では、担当教員の指導のもと、「日本の製薬メーカーの期中の利益調整の手段としての研究開発コスト削減に関する実証研究」を行いました。日本では得る事のできない貴重な知見やアドバイスを得ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。最終的には第3回日台国際カンファレンスで、研究の成果を英語で発表しました。自分の専門分野の話をその他の人にわかりやすく伝える事の難しさを痛感し、今後の大きな課題となりました。
第3回日台国際カンファレンスでポスター発表
希平方(ホープイングリッシュ)でのインターンシップでは、日本人向け英語e-learningシステムのマーケティングを行いました。市場の環境や競合他社の戦略を調べ、最終的にはプロモーション案の提案を行いました。実際に会社の業務に参加させて頂き、マーケティングの何たるか、また、海外の企業の雰囲気を知ることができ、今後の人生選択に大きな影響を与える経験となりました。毎週末に行われる英語でのプレゼンテーションを通して、英語力の向上とプレゼンテーションのコツを得ることができ、今後に繋がる貴重な経験となりました。
台北のホープイングリッシュにてインターンシップ
これらの2つの研修とは別に大きな学びがありました。それは、自発的に動く事の大切さです。私はこれまで何かと理由をつけては決めた事をやらなかったり誘いを断ったりしていました。しかし、台灣での2ヶ月間自発的に動くことで、現地の日本人と一緒に店や路上で音楽ライブを行ったり、企業人の方や起業家の方から貴重な話を聞いたりすることができました。
今後はこの2ヶ月間で学んだ多くの事を活かし、宇部高専の国際交流の発展や自己の能力向上に努めたいと思います。
深野 加奈恵さん(物質工学科3年)
私は聯合大学で中国語研修と研究室で研究を行いました。
中国語研修では単語を習いました。日本語にはない発音が多く苦戦しましたが、ゲームを交えた研修があったことで少しずつですが発音ができるようになら、中国語を理解出来るようになりました。
研究では真空プラズマ法で合成した保護コーティングをしました。プラズマとは真空中で放電などによってエネルギーを与えるときに、気体が電離する状態のことです。私はコーティングの機械に触れる事が初めてな上、慣れない環境、日本語が通じない状況で心細いと思っていました。が、研究室の学生が付きっきりで指導してくれたことで研究課題を成し遂げることができました。
放課後や週末は、台湾の学生と食事に行ったり日本人の学生と旅行に行ったりと台湾の人や歴史にも触れ、台湾をもっと知りたいと思いました。
成果報告会では他高専との交流は良い経験になりました。この留学の経験をいかし、これから留学生と積極的に交流していきたいと思います。
材料科学システム系・呉芳賓教授のメンバーと