独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

EnglishVietnamese
目的別

生産システム工学専攻の学生が日本原子力学会フェロー賞を受賞しました

NEWS

2025.04.16

生産システム工学専攻2年の林駿佑さん(吉田研究室)が、一般社団法人 原子力学会フェロー賞を受賞しました。
この賞は,日本原子力学会が2007年から設けたフェロー制度で、原子力・放射線分野の発展に顕著な貢献をした学業優秀な学生を対象に授与し顕彰しています。
林さんは、本科生の頃から継続して、専攻科でも研究活動に真摯な姿勢で取り組み、次世代核融合プラズマ加熱の安定制御に必要なセシウム挙動の解明と、それに伴う金属表面の仕事関数計測装置の構築に取り組んだことが評価されました。高専機構からは林さんの1名のみ選出されました。

また令和7年3月21日(金)には、校長室で金寺校長に受賞の報告を行いました。

受賞報告後の記念写真

受賞者のコメント

林 駿佑さん(生産システム工学専攻2年)

 このような素晴らしい賞を戴けましたことを大変光栄に思います。日頃からご指導いただいた吉田准教授には、核融合や原子力発電などの分野に興味を持つ機会をたくさん作っていただきました。心から感謝申し上げます。今後も原子力関連の企業で知識や技術を貪欲に学んでいきます。

プラズマ(Plasma)とは

物質に熱を加えると(エネルギーを与える)と固体、液体、気体と状態が変化します。プラズマとは、気体へエネルギーをさらに付与したときに、原子が原子核と電子に分かれている状態です。物質の第4状態とも言われています。

核融合(Fusion)とは

軽い原子核同士が重い原子核に反応すること。太陽で起こっている反応です。その際に発生する膨大なエネルギーを発電に利用する研究が進められています(核融合発電)。核融合プラズマの温度は1億度以上です。

水素負イオン(Hydrogen negative ion)とは

元素の中が最も軽い原子である水素(Hydrogen; H)に、電子が一つ余分についた負の荷電粒子(負イオン)です。核融合プラズマ加熱だけでなく、産業や医療、宇宙物理など幅広い分野で利用されます。


このページを印刷する

ページ上部へ