宇部工業高等専門学校教育研究等支援基金 趣意書
宇部高専は、1962年の創設以来、これからの社会が求める技術者や企業家、研究者の育成を目的として、教育と研究活動を行っています。
教育においては、学生の主体的な学びを促し、グローバル社会で活躍できる「創造力と実践力を兼ね備え、温かい人間性と豊かな国際性を持つ技術者」の育成を目的として、課題解決型学習や長期学外学修の環境を創出してきました。近年ではDX・GXを基盤とした新たな時代の到来を見据え、アントレプレナーシップ教育と数理・データサイエンス・AI教育も行っており、情報技術を活用して専門技術を高度化することができる人材の育成にも取り組んでおります。
研究活動においては、1997年の専攻科設置を契機に、地域を中心とする産業界や地方公共団体との共同研究や受託研究などを推し進め、2003年には本校の研究活動の推進と地域の産業技術の振興と発展に貢献できるよう、地域共同テクノセンターを設置しました。また、2001年に発足した宇部高専テックアンドビジネスコラボレイトとその会員企業等のご協力を賜りながら、本校の教育研究シーズ等を発信する「テクノフェア」や、教員の研究や学生の取り組みなどを紹介する「テクノカフェ」などを開催しております。
この度、本校のこれまでの取り組みを持続的なものとし、より一層充実させることを目的として、「宇部工業高等専門学校教育研究等支援基金」を創設いたしました。この基金は、みなさまからのご支援をいただいた寄附金を基金として受け入れ、本校の教育研究活動の推進はもとより、学生への支援や国際交流活動の活性化、教育研究環境の設備、プロジェクトの達成などに使用されるものです。
つきましては、誠に恐縮に存じますが、基金の趣旨にご理解とご賛同いただき、なにとぞ格別の御協力と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

金寺 登
