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2015.09.03
8月5日(水)、地域共同テクノセンターセミナー室において、宇部高専テクノカフェ第9回セミナーを開催し、18名(企業の方9名、宇部高専教職員9名)が参加しました。
セミナー開始前のフリートーキング
セミナーでは、宇部興産機械株式会社橋梁技術部部長の和多田康男氏より、『山口県の最近の橋梁雑感』と題した講演が行われました。講演のプロローグとして、素材の耐久性について割り箸を用いた実験をするなど、専門知識のない参加者にも分かりやすい切り口から始まりました。
講演をされる和多田氏
小規模吊り橋についての点検と診断について、橋梁に関する歴史的事故の事例紹介やその事例を経て得た教訓などについてお話いただきました。地方の橋は維持管理がオーダーメイドで要求される場面があり、財源などの制約条件の中で、補強工事にすぐさま着手出来ないケースなども存在します。橋梁の管理には、そのケースに応じて住民を巻き込んだ十分な説明が必要になることがあり、技術者にとって、事案に応じた柔軟な対策を提案できる能力が必要になると指摘されました。
講演の様子
今回ご参加いただいた方からは、「わかりやすかった」、「大変興味深かった」などの声が聞かれ、盛況のうちに幕を閉じました。