独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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宇部高専は「グローバル高専生」を育てます!

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2017.10.10

今年度、宇部高専は国際交流の新しい取り組みを開始しました。その名も「UBE方式:グローバル高専生育成を目的とした次世代型国際交流の確立」です。

現在宇部高専では、年間100名近い学生が夏休みや春休みの長期休暇を利用して、台湾、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、中国、韓国などの海外協定校に、自分の専門に関する実験や実習、英語・中国語の研修に出かけています。そして、そうした海外に出かける本校の学生の数と比例して、海外協定校から多くの留学生が来校しています。その数は年間約50名。3年生に本校の学生として編入してくる長期留学生を含めると毎年60名以上の留学生がこの狭い宇部高専のキャンパスを訪れているのです。

今回の新しい取り組みは、本校にやってきた留学生や海外にいる協定校の学生との交流をさらに進め、本校学生に世界で通用する語学力やグローバルマインドを身につけてもらうことを目的としており、さらには後に述べるように、受け入れた留学生を通じて地域のグローバル化にも貢献しようというものです。

留学生との交流を促進するために、学内に新たに交流スペースを設けます。その名も「コールズ」。目的や用途に応じて異なる3つのコールズを整備します。すなわちパソコンやプロジェクターを備え、研究報告や各国の紹介等を行う「コールズスタディ」。お茶を飲みながらリラックスした雰囲気で会話を楽しむ「コールズカフェ」。オンラインで海外の学生とつながる「コールズネット」です。この3つのコールズを通じて様々な活動を行っていきます。

「コールズ」のネーミングは、宇部の象徴である石炭(coal)と、互いに呼び合う(call)をかけており、燃え盛る石炭のように高専生と留学生、さらには国際交流を通じて地域の方々と熱く語り合うことを期待して名付けました。

もう一つ、本取り組みの特徴として、海外研修に参加して語学力やグローバルマインドを磨き、帰国後に学内外で留学生のサポートや様々な国際交流活動に積極的に参加した学生には、「宇部高専グローバルマイスター」として認定証を発行し、表彰することにしました。

今年6月には、学内に「学生大使」(通称SA、Student Ambassador)が組織され、20名以上の学生が登録し留学生をサポートする様々な活動を行ってくれています。また、ホストファミリーとして短期留学生を家族ぐるみで受け入れてくれる学生、研究室でチューターとして留学生の研究をサポートしてくれる学生、白鳥寮の国際交流委員として留学生の面倒を見てくれている学生など、現在多くの本校学生が留学生との交流活動に参加してくれています。そうした学生を「宇部高専グローバルマイスター」に認定し、卒業して将来社会に出た後に、宇部高専での経験を活かしてグローバルに活躍するエンジニアになってもらいたいと考えています。

また、本校にやってきた留学生を通じて、宇部高専として地域のグローバル化にも貢献しようというのも本取り組みの目的の1つです。一昨年度よりすでに第4ブロックの他高専、山口大学工学部や宇部高校、宇部市国際交流課、地元ベンチャー企業、NPOとの連携を始めており、今後はこうした他高専や地域との連携をさらに積極的に進めていきたいと考えています。

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「UBE方式:グローバル高専生育成を目的とした次世代型国際交流の確立」のイメージ図


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