2020.10.02
8月24日から2年生と3年生の全学生が、学科学年横断型PBL「プロジェクト学習」に参加しています。一般科・専門学科の先生から出された29のテーマから1つを選び、学生が主体となってメンバーと協力しながらプロジェクトを遂行するというものです。昨年度から始まり、今回で2年目を迎えます。
29のプロジェクトの1つである「しゃべっチャイナよ中国語―台湾学生とオンラインで学ぶ初級中国語―」には、12名の学生が参加し、宇部高専が学術交流協定を結ぶ台湾の文藻外語大学(高雄市)の学生からマンツーマンでオンライン中国語の授業を受けています。
学生は事前に反転授業用の動画を見て予習し、予習した内容を台湾の学生にオンラインで実践的に学びます。文藻外語大学の講師の学生は、3年生が9名、4年生が1名、大学院生が2名です。 中国語のテキストは、高専の中国語教育に関わる教員で編纂した『理系のための中国語入門』(好文出版)を使用し、9月末までの30回の授業でテキスト1冊を学習し終える予定です。
台湾の学生が所属する文藻外語大学は、台湾で唯一の外国語教育に特化した大学です。宇部高専では毎年応用華語系(中国語学科)、外語教育学系(英語教育学科)、日文系(日本語学科)の学生を実習生として受け入れています。 本来であれば、文藻外語大学や台湾のもう1つの協定校である国立聯合大学(苗栗市)から中国語の教育実習生が来校し、対面式で中国語の授業をやってもらう予定でした。今回文藻外語大学応用華語系の先生方、学生のみなさんの協力で事前に打ち合わせを重ねることで、オンラインを利用して中国語の授業を実施することができるようになりました。
パソコン上の映像 |
授業を受ける学生 |
蘇芯儀(文藻外語大學華語文教學研究所2年)
這是我第二次參加宇部高專的實習。第一次是在2017年的寒假,當時我到宇部高專進行為期將近一個月的實習,雖然時間很短,但學校安排了許多不同的活動,和宇部的學生交流、到不同的公司參訪、舉辦華語工作坊等等,讓我收穫很多,也留下深刻的印象。因此,我也非常樂意參與這次的實習,今年因為covid-19的關係,學生沒有辦法來台灣學習中文,只能在線上進行交流,我們進行了為期一個月、每周五次的線上華語課程,除了按照學校的進度上課,我也用了遊戲的方式來幫助學生複習與記憶,雖然每天都花很多的時間準備課程,但是看著學生從零開始,到現在已經可以用中文來說句子、回答問題,我很開心,非常有成就感!相信有一天我們就可以用中文自然的聊天了。希望他們可以繼續學習中文,也希望未來我能再次拜訪宇部高專!
宇部高専のインターンシップに参加するのは2回目です。 1回目は2017年の冬休みに宇部高専で1ヶ月間のインターンシップに行った時です。短い期間でしたが、宇部高専では宇部高専の学生との交流や企業訪問、中国語の勉強会などの活動が企画されており、多くのことを得ることができ、印象に残っています。 今年はコロナウイルスのため、宇部高専の学生は台湾に中国語を学びに来ることができず、ネットでのやりとりになってしまいました。 学生はゼロからのスタートで、中国語を使って文章で話したり、質問に答えたりできるようになったのはとても嬉しいです。 いつか中国語を使って自然にチャットができるようになる日が来ると信じています。 これからも中国語の勉強を続けていってほしいですし、また将来再び宇部高専を訪問したいと思っています。
村上舞(経営情報学科3年)
授業を受ける村上さん |
私が初級中国語を学ぶこのプロジェクト学習に参加した理由は、参加を考えていた夏のシンガポールでの英語研修がコロナの影響で中止になってしまったからです。中国語の授業では、オンラインで行われる上に、中国語を教えてくれる台湾の学生との会話は全て英語なので最初はとても不安でした。しかし、回数を重ねるうちにペアのウェイニー(陳韋霓、応用華語系3年生)とはかなり打ち解けることができました。中国語は発音が難しいので毎日苦戦していますが、ウェイニーは根気強く、丁寧に教えてくれ、うまくできると一緒に喜んでくれるので、毎回楽しく授業を受けることができています。
田村海斗(制御情報工学科2年)
田村さんの授業の様子 |
私がこの中国語を学ぶプロジェクト学習に参加した理由は、留学のための予備知識として、最低限の中国語を身につけておきたいと考えたからです。オンラインかつ全ての会話を英語で話さなければならないと言う環境に、最初は上手くいかないことも多かったです。そう言った環境下の中、根掘り葉掘りやり方を模索していく過程で、ペアとの関わりも親密になり、中国語だけでなく、コミュニケーション能力も身に付いたと思います。ペアの陳庭萱(応用華語系3年生)は覚えの悪い私にめげること無く根気強く教えてくれ、上手くできてもできなくても暖かい言葉をかけてくれます。そして、彼女の作る資料はどれも分かりやすく、至るところに工夫が感じられました。今では彼女の授業を毎日楽しみにしています。