2021.01.12
地域課題解決型PBL(Problem/Project Based Learning)「地域教育」とは?
宇部高専では、2017年度よりエンジニアリングデザイン能力醸成,課題発見能力育成および数多くのイノベーション創出を目的とした地域課題解決型PBL「地域教育」を開講し、今年で4年目になります。地域課題解決型PBL「地域教育」は、課題を与える(選択する)のではなく、自らが課題を発見するところから取り組み、提案に留まらず年間を通じて実践活動をすることで、今、社会で求められている「待ちではなく、自ら考え、提案、行動できる人材」を育成するアクティブラーニング型の授業です。
今年は、コロナ禍でオンラインやオンデマンド授業も併用、実戦ワークは感染症対策を施して取り組んでいます。
小野プロジェクト(和紙boys・和紙girls)
宇部市北部の小野地区伝統工芸である「和紙」をテーマに昨年2019年度から6名が取り組み、2年目を迎えます。今年度、和紙Boysは、和紙材料の楮繊維をほぐす機械(ビーター)の自作機の設計/試作が計画通り進み、いよいよ来年度は実機を製作予定です。和紙Girlsは、和紙の魅力/付加価値創出として新商品の開発に取組み、ランプシェード、ブックカバー、フォトスタンドを製作、地域の方と共に新商品発表会も開催しました。
楮(こうぞ)の皮剥ぎ
令和2年12月20日、旧小野中学校内の和紙工房において和紙の材料となる楮の皮剥ぎが行われ、小野プロジェクトの学生5名と他チームに所属する学生2名の計7名が参加しました。和紙工房は新型コロナウイルス感染症対策として常時換気されており、学生は手袋、マスク着用で作業に臨みました。
この作業は、早朝より2つの巨釜で蒸された135㎏の楮を熱いうちに剥いでいくものです。楮は、蒸すことで幹から皮が剥がれやすくなるため、冷めないうちに作業する必要があります。参加した学生は、無言で黙々と作業を行っていました。
今年度における小野プロジェクトの活動は、この楮の皮剥ぎをもって最後になります。来年度は、小野地域の方々と協力し、和紙boysが制作した機械(ビーター)を使い今回の楮の皮の繊維をほぐす~和紙漉きまでの一連の作業を行う予定です。
巨釜を使って蒸される楮 |
地域住民の説明を聞く学生 |
皮剥ぎ作業の様子 |
楮の皮剥ぎ作業 参加学生
チーム名 | サブチーム名 | 学科(学年) | 氏名 | 受講年数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
小野プロジェクト | 和紙Boys | 制御情報工学科(4年) | 安重颯人 小松尾真優 来嶋紘知 |
4年目 | |
小野プロジェクト | 和紙Girls | 専攻科(2年) | 土井佑香 藤松裟月 |
4年目 2年目 |
|
ゴミを減らそう隊 | 物質工学科(3年) | 岡村翔 | 1年目 | 応援参加 | |
チームESC | 物質工学科(4年) | 岸田尚之 | 1年目 | 応援参加 |