独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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弓削商船高専と連携して合宿型PBLを開催

NEWS

2022.01.19

令和3年12月11日(土)~12日(日)に弓削商船高専と連携し、愛媛県の東中南予の3地区をフィールドにした合宿型PBL(Problem/Project Based Learning)を実施し、両校から各3名の計6名が参加、ペアを組み活動しました。
合宿型PBLは、地域課題解決型PBL「地域教育」の応用プログラムとして、毎年「地域教育」の受講者の中から希望者を募り開催しているものです。「地域教育」で学んだことを生かし、限られた時間の中で協働して課題解決に取り組むことで、より自己成長を促し、更にコンピテンシー能力を高めることを目指しています。
新型コロナウイルスの影響で昨年は中止となりましたが、今年度は弓削商船高専の学生との事前の打合せはオンラインで、フィールドワークは、十分な感染症対策を施して取り組みました。


地域課題解決型PBL(Problem/Project Based Learning)「地域教育」とは?

宇部高専では、2017年度よりエンジニアリングデザイン能力醸成、課題発見能力育成および数多くのイノベーション創出を目的とした地域課題解決型PBL「地域教育」を開講、今年で5年目になりました。課題を与える(選択する)のではなく、自らが課題を発見するところから取り組み、提案に留まらず年間を通じて実践活動をすることで、今、社会が求めている「待ちではなく、自ら考え、提案、行動できる人材」を育成するアクティブラーニング型の授業を展開しています。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を鑑み、打ち合わせはオンラインで、フィールドワークは、十分な感染症対策を施して取り組んでいます。


活動報告

Aチーム:中予地区(松山地域周辺)

Aチームは中予地区をフィールドに選定。「松山市内の観光の回遊性を高める方策の検討」をテーマとし、活動しました。

松山城を背景に記念撮影

杉村美紅さん(物質工学科2年)

事前に調査をして現地を訪問したのですが現地に行ったからこそ気づけた課題があり、フィールドワークの大切さを改めて実感しました。また、弓削商船の初対面の人と一緒に行動したことで視野が広がりました。


Bチーム:南予地区(内子地域周辺)

Bチームは、南予地区をフィールドに選定し、「古い街並み“内子”の良さを伝える」をテーマに調査しました。

夕暮れの瀬戸内海(下灘駅)

山本小想さん(経営情報学科4年)

初対面の人と2日間の限られた時間の中で計画通り調査ができるか不安でしたが事前のオンライン打合せを繰り返し実施していたことで現地ではスムーズにフィールドワークができました。
今回の活動を経験したことで、会ったことが無い方との会話や連絡の難しさを感じ、コミュニケーション能力が成長したと思います。また、どんな課題があるかを考えながら行動する大切さを知ることができました。


Cチーム:東予地区(しまなみ海道の島しょ部を含む今治地域周辺)

Cチームは東予地区で、「車が無くても公共交通機関だけでスムーズに観光できるモデルコースを作る」をテーマとして、フィールドワークを行いました。

快晴のしまなみ海道(多々羅大橋)

水野愛美さん(経営情報学科4年)

車が無くても公共交通機関だけでスムーズに観光できるモデルコースを作ることを目的としました。実際に現地を訪問して分かったことがあり、改めてフィールドワークの大切さが分かりました。限られた時間での活動は、計画力や行動力を高めることとなり自身の成長に繋がる貴重な2日間になったと感じています。
車が無いと観光が難しいのは山口も同じです。私は今年の「地域教育」で、山口県の観光の魅力を発信するオンラインツアーの開発に取り組んでいます。今回の経験を、旅行に行きたくても行けない人が参加したくなるツアーの開発に生かしたいと思います。


最後になりますが、この取り組みは、経営情報学科田川晋也教授が「令和3年度第4ブロック研究推進事業」の採択事業の一環として、他高専の教員と研究チームを組み実施したものです。助成をしてくださりました第4ブロック研究推進ボードにこの場を借りてお礼申し上げます。


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