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「理系営業マンが考えるグローバルマインドセットとは」安川電機・山邊辰巳さんがグローバルエンジニア講演会で講演しました

NEWS

2022.06.29

令和4年6月24日(金)、本校制御情報工学科の卒業生で、現在安川電機(中国)有限公司(本社は福岡県北九州市)に勤務する山邊辰巳さんが講演を行いました。学生や教職員約20名が、山邊さんの講演に耳を傾けました。

この講演は、グローバルエンジニア育成事業「国際コミュニケーションに優れたエンジニア育成のための基盤教育の充実」の一環として企画したものです。

司会を務める水嶋彩乃さん(前方左)

題目は「理系営業マンが考えるグローバルマインドセットとは」。山邊さんは制御情報工学科を卒業後、安川電機に入社し、産業ロボットの開発に関わっていましたが、2年後に営業職に転身。2016年12月には中国の広州に赴任、その後上海へ活動拠点を移し、現在は中国東部の営業担当としてロボットの販売に携わっています。

講演では、高専時代の思い出として野球部やラグビー部で汗を流した経験から始まり、就職してロボットの開発に携わるようになったこと、エンジニアとして挫折を経験した結果、自分の進むべき道として理系営業マンを目指すようになったことが紹介されました。加えて、現在の仕事にかかわる話では、家族を日本に残しての中国単身赴任の決断や、中国語での仕事のやり方、優秀な中国人部下との接し方について、ご自身の経験を基に語られました。

講演中の様子①

講演中の様子②

講演の最後では、現役の学生に対して、将来について真剣に考えることが大事であること、ものづくりの舞台は今後も海外が中心なので、学生時代に多くのグローバルな経験をして外の世界を見ておくこと、ジャンルを問わずたくさん本を読むことが大事であるとメッセージが送られました。

講演会の途中や終了後には、学生から多くの質問があり、山邊さんはそれに1つ1つ丁寧に答えていたのが印象的でした。

講演会後の集合写真

参加した学生のコメント

水嶋彩乃さん(制御情報工学科4年、講演の司会を担当)

私は今回、この講演会が開催されることを聞いて、将来に向けて少しでも考えたいと思い参加しました。
講師の山邊さんは、いろいろな経験を経て、今や中国の東側の営業を全て担っています。山邊さんが、開発職から営業職に職種を変えたと聞き、私の視野が広がりました。また、私たちがこれから仕事をする上で、「シンプルな表現」で話すこと、「親身になって相手の話を聞く」など、非常に有意義なアドバイスをいただきました。
この講演に参加する前は、海外で仕事をすることなど考えていませんでしたが、今回話を聞いて、1つの選択肢として考えることにしました。また、山邊さんが言われた業界研究も、今後取り組んでいき、本もたくさん読むことで知見を広げていきたいです。
今回の講演は、将来に向けて様々なことを考えるきっかけになりました。アドバイスを参考に、自分の将来について深く考えていきたいと思います。


八鍬青羽さん(制御情報工学科1年)

私は山邊さんが私と同じ制御情報工学科出身と聞き、今回の講演会に興味を持ちました。そして山邊さんが現在海外で働いていると知り、海外研修に行く際や、自分の将来を考える上で良い刺激になると思い、参加を決めました。
講演会を聞いて、海外で働くことの大変さや辛さ、日本とは考え方が全然異なることを改めて実感しました。異文化理解と言っても、何をどうすれば良いのか、私はよく分かっていませんでしたが、シンプルな表現をする、目的や考えを明確にするなど、身近な会話からでもできることがあることを今回の講演会で知りました。今後の英会話や海外研修で意識していこうと思います。
山邊さんの話を聞いて、とりあえず何をしたら今後の役に立つのか、どのようなことを考えて高専生活を過ごすべきかを知ることができ、貴重な経験になりました。



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