独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

EnglishVietnamese
目的別

こども食堂で哲学対話の出張授業を実施しました

NEWS

2023.02.21

令和5年2月5日(日)、一般科の小川泰治准教授と哲学対話愛好会のメンバーである縄田涼馬さん(機械工学科5年)、大浜怜さん(電気工学科5年)、千石美帆さん(電気工学科5年)、畑絢登さん(制御情報工学科5年)、武田理沙さん(電気工学科3年)が、周南市勝間市民センターで行われた「勝間のこども食堂」で小学生向けの哲学対話の出張授業を実施しました。

哲学対話とは、簡単に答えの決まらないテーマや疑問について参加者どうしが時間をじっくりかけ、自由に話し、考える活動のことです。専門的な知識などは用いず、各自の日常的な経験を重視しながら、お互いの考えを聴きあうことを大切にすることも大きな特徴です。今回は勝間のこども食堂の主催者からの依頼を受けての実施となりました。

絵本読み聞かせの様子

当日は、最初に「なんでもバスケット」や、それを応用して哲学的な問いに慣れることのできる「てつがくバスケット」などをしてウォーミングアップをしました。その後、絵本を読み聞かせし、それをもとに対話を行いました。 今回用意した絵本は、シェル・シルヴァスタインの「おおきな木」。人生のさまざまな場面に現れて木にさまざまな要求をする「少年」とそんな少年の要求にやさしく応える大きな「木」とのストーリーを通して、「木はしあわせだったのだろうか?」「木と少年の関係は、お母さんと自分たちの関係と似ているだろうか?」「木はしあわせだったかもしれないが、少年の人生はしあわせだったのだろうか?」といった疑問について、学年ごとに分かれた3つのグループで話し合いを深めました。各グループの司会は高専生が務めました。

グループでの対話の様子①小学校低学年

グループでの対話の様子②小学校3年生

グループでの対話の様子③小学校高学年

参加してくれた小学生は初めての哲学対話にもかかわらず、お互いの話をよく聞いたうえで、とても興味深い意見や疑問を数多く話してくれました。また参加した高専の学生にとっても、ふだん学内で行う同世代との対話とは違う楽しさや司会をするうえでの難しさを感じる良い機会になりました。

宇部高専では、今後も「倫理」や「プロジェクト学習」の授業内で哲学対話に取り組むほか、課外活動として哲学対話愛好会が定期的に活動してまいります。なお、3月18日(土)には【市民文化サロン「学生のためのてつがくカフェうべ」】pdfを開催します。現在参加者募集中ですので、興味をお持ちの方はぜひ参加ください。

参加者全員での集合写真


学校や地域でのこども向けの哲学対話に興味をお持ちの皆様へ

学校や地域でのこども向けの哲学対話についてのご依頼があれば喜んでお引き受けいたします。
ご希望の方は以下の連絡先までお問い合わせください。
宇部工業高等専門学校一般科 小川泰治
E-mail:ogawa-t◎ube-k.ac.jp
※メールアドレスについては、 ◎ を @ に置き換えて送信してください。
迷惑メール対策にご協力お願いいたします。


このページを印刷する

ページ上部へ