2024.10.02
令和6年9月16日(月)に開催された「産業応用工学会全国大会2024」において、電気工学科5年の山田倫弘さん(春山研究室)が優秀論文発表賞を受賞しました。
この賞は、優秀な研究発表をした講演者に対して表彰されるものです。山田さんは、「2D-LiDARによる角度と距離の変化に対応した鉄道構造物の材質判別手法」と題して、2D-LiDARを使用して鉄道構造物の非接触材質判別手法について研究し成果を発表しました。
9月24日(火)には、校長室を訪れ受賞報告を行いました。 報告では、懇談の中で発表内容を説明し、金寺校長からは受賞のお祝いと「これからも頑張ってください」との言葉が贈られました。
報告後の記念写真
受賞者のコメント
山田 倫弘さん(電気工学科5年・春山研究室)
この度、産業応用工学会全国大会2024にて優秀論文発表賞を頂けたことを大変光栄に思います。この発表では2D-LiDARを用いた角度と距離の変化に対応可能な鉄道構造物の材質判別手法を提案しました。本研究に協力して頂いた山口大学工学部 計測システム工学研究室の皆様、そしてなにより日頃からご指導いただいている春山先生には心から感謝を申し上げます。
2D-LiDARとは?
今回発表した内容には、実環境での使用に向けてまだまだ改善しなければならない箇所があります。今後の研究を通して自らの知識を深めるだけでなく、実際に事業に携わる方に使ってもらえるようなシステムを開発できるように取り組んでいきます。
2D-LiDARとはレーザを用いたリモートセンシング技術の1つです。対象物にレーザ光を照射し,反射・散乱した光を測定します。これにより、反射強度や対象との距離や方向を得ることができます。
2D-LiDARの特徴として,指向性の高いレーザを使用していることや測定対象の位置や形状を高精度に検出することが挙げられます。
反射強度とは?
反射強度とは2D-LiDARをはじめとするToF方式のレーザ測域センサから得られるレーザ光の受光強度の値を指します。
反射強度が変化する要因としては測定対象までの距離,レーザ光の入射角,測定対象の材質が挙げられます。
本研究では、この反射強度が変化する要因に着目して材質の判別手法を提案しています。
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