独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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2024年U-Camp(1週間)を初開催しました

NEWS

2025.01.21

令和6年12月9日(月)~13日(金)の放課後と12月14日(土)・15日(日)を利用し、宇部工業高等専門学校、初の試みとなるU-Campを開催しました。
U-Campとは、Ube-Campの略称で、キャンパスのグローバル化を活発化させる目的で、学生を主体とした、学生による学生のための学内イベントのことです。短期・長期留学生と宇部高専学生が協働し、学術発表やPBL(課題解決型学習)を通じて国際的な視野と実践力を育みました。

U-Camp(1週間)のスケジュール

• 月曜日(12/9):U-Campキックオフ

開会式で概要が説明され、PBLのテーマが発表されました。各チームはメンバーと顔合わせを行い、週末の発表に向けて準備を開始しました。

PBLのテーマ発表

• 火曜日(12/10):ニーハロEnglish特別版

グループごとに各国のゲームやアクティビティを実施し、英語でコミュニケーションを図りました。ジュース作りでは、各チームが留学生ゆかりのフルーツ素材を工夫し、審査員からの評価で会場が大いに盛り上がりました。

ニーハロEnglish各国のゲーム遊び

ニーハロEnglishジュース作り

• 水曜日(12/11):グローバル講演会

ベトナムの協定校COIT(商工短大)からPHAM THI THUY(トゥイ)先生、及びCTTC(カオタン技術短大)からNGUYEN NGOC THONG(グエン)先生を講師として招き、工学分野の研究や教育について講演が行われました。ベトナム両校3名ずつの短期留学生も交え、学生たちは異なる教育文化を学び、質疑応答で国際交流の意識を高めました。

講演会後の記念写真

• 木曜日(12/12):ニーハロJapanese特別版

日本、シンガポール、マレーシア、台湾の代表的な料理を協力して調理し、文化理解を深めました。完成した料理は屋台形式で提供され、交流の場として盛り上がりました。

マレーシアのお菓子 ピサン・ゴレン(揚げバナナ)

各国の料理屋台

• 金曜日(12/13):U-Camp International Conference

宇部高専初の試みとなるU-Camp International Conferenceが開催されました。シンガポールやマレーシアの短期留学生および海外研修や専攻科海外インターンシップ、日台国際カンファレンスに参加した学生が、口頭発表16件、ポスター発表42件を披露しました。活発な質疑応答が交わされ、優秀な発表には表彰が行われました。

ポスター発表

• 土・日曜日(12/14,15):PBL(課題解決型学習)

株式会社宇部スチール様からご提供のテーマを基に、混合チームで課題解決策を考案し、最終発表で提案を行いました。SWOT分析やビジネスモデルを駆使し、問題解決力やプレゼン力を養いました。優れた提案に対し、最優秀賞・優秀賞・アイディア賞が授与されました。

PBL協同作業

PBLプレゼン

参加した学生のコメント

磯部 光希さん(経営情報学科3年)

 今回、U-Campに参加し、貴重な体験をさせていただきました。私は、開会式・閉会式では日本語と英語の両方で、U-Camp International Conferenceの口頭発表では英語で司会を担当させていただきました。特に開会式と閉会式では、日本人学生と短期留学生のどちらにも分かりやすい言葉選びと読み方を心がけました。このU-Campは宇部高専で初めての試みであったため、私がこれらの役割をうまくこなせるか不安もありましたが、多くの学生や先生方のご協力のおかげで、良い結果を残すことができました。
 特に印象的だったのは、普段とは異なる活動を、短期・長期の留学生やこれまであまり国際交流に参加してこなかった学生たちと一緒に行えたことです。このU-Campを通じて、宇部高専の国際交流の幅がさらに広がったと感じています。
 私自身も、これらの活動を通じて大きな成長を実感しました。今後もさらなる成長を目指し、積極的に国際交流活動に取り組んでいきたいと思います。

前田 琉瑠さん(物質工学科3年)

 私は「ニーハロJapanese」を担当しており、今回のU-Campでは多国籍料理を楽しむパーティーを企画しました。宇部高専では台湾、シンガポール、マレーシアから短期留学生を迎え入れました。これら3カ国の留学生にそれぞれおすすめの料理を教えてもらい、パーティーで振る舞うことにしました。屋台をイメージしながら、台湾料理の小籠包、シンガポール料理の海南チキンライス、マレーシア料理のバナナフライ、そして日本料理の味噌汁を用意しました。調理会場を2カ所設け、調理担当の4グループと会場設営担当の1グループに分かれて準備を進めました。それぞれのグループが完成した料理を本会場に運び、屋台風に提供しながら、合流したベトナムからの短期留学生らと共に、みんなで楽しく食事を楽しむことができました。
 短期留学生21名・長期留学生5名、と日本人学生30名、合計56名の大人数でのイベントは初めてだったため、最初は不安もありましたが、無事に最後まで楽しい時間を過ごすことができました。特に、自分が責任者として全体を取りまとめる経験ができたことはとても貴重で、協力して何かを作り上げる喜びを実感する良い機会になりました。
 最後に、教職員の方々、特に学生課の職員の方々には、食材の準備から当日の運営、片付けまでたくさんのサポートをいただきました。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。

福田 彩花さん(経営情報学科専攻1年)

 私は今年の夏に台湾の国立聯合大学で行った研究についてポスター発表をしました。台湾では、台湾人学生の日本を旅行する目的について実際にアンケート調査を行い分析しました。アンケートは訪日旅行経験ありとなしの学生用の2つ作成し結果を、既存データとの比較や今回作成した2つのアンケートを比較しました。
 U-Camp International Conferenceにおいてベストポスタープレゼンテーション賞を受賞させていただき、感謝申し上げます。この発表で用いたポスターは、結果をグラフにし、内容を簡潔にまとめ、レイアウトを工夫することで読みやすいものを作成するように心がけました。ポスター発表は初めて行ったのですが、日本人学生だけでなく、留学生にも興味を持ってもらえる発表をすることができてとても良い経験になったと思います。

NAQUIDDIN NAIF BIN EDYHAM HAZRILさん

 I think U-Camp is an excellent program organized by Ube Kosen especially because it incorporates PBL (Project-Based Learning) to train students in critical thinking for solving problems and addressing various issues. The techniques learned during the two-day program significantly enhance our critical thinking skills, enabling us to approach problems with innovative solutions.
 Additionally, I learned a lot about the cultures and games of other countries during U-Camp, as we collaborated on playing games with Japanese participants. I also had the unique experience of trying fruits from around the world. Finally, the presentations and posters at the U-Camp international conference provided me with new knowledge and insights. Overall, I can confidently say that U-Camp is a highly successful program organized by Ube Kosen students for the benefit of students.

日本語訳

 私は、U-Campは宇部高専が主催する優れたプログラムだと思います。特に、PBL(プロジェクトベースの学習)を取り入れており、問題を解決したりさまざまな課題に取り組んだりするための批判的思考を学生に養わせる点が素晴らしいです。2日間のプログラムで学んだ技術は、私たちの批判的思考能力を大いに高め、新しい視点で問題を解決する方法を考える力を身につける助けとなりました。
 さらに、U-Campを通じて、他国の文化やゲームについて多くを学ぶことができました。日本人の参加者と協力してゲームをすることで、異文化交流を深めることができました。また、世界中のフルーツを試すというユニークな経験もしました。最後に、U-Camp International Conferenceでのプレゼンテーションやポスター展示を通じて、新たな知識や洞察を得ることができました。全体を通して、U-Campは学生による学生のための非常に成功したプログラムだと自信を持って言えます。

NUR ADLINA BINTI MOHD SHAHARさん

Participating in U-Camp provided valuable lessons in cross-cultural collaboration, problem-solving, and adaptability. Working alongside Japanese and international students to address the challenges in the PBL (Project-Based Learning) tasks highlighted the importance of integrating diverse perspectives into the ideation process. This experience emphasized the significance of effective communication, as overcoming language barriers required patience and clarity to achieve shared goals. Additionally, collaborating with a multidisciplinary team taught me to embrace diverse approaches and foster mutual respect, ultimately leading to innovative solutions. Overall, U-Camp proved to be an enriching and valuable program, offering unique opportunities for both personal and professional growth.

日本語訳

 U-Campへの参加を通じて、異文化協力、問題解決、適応力について貴重な教訓を得ることができました。日本人学生や留学生とともに、PBL(プロジェクトベースの学習)の課題に取り組む中で、多様な視点をアイデア創出のプロセスに取り入れることの重要性を実感しました。この経験は、効果的なコミュニケーションの重要性を強調するものであり、言語の壁を克服するためには忍耐と明確さが必要であることを教えてくれました。さらに、学際的なチームとの協力を通じて、多様なアプローチを受け入れ、相互の尊重を育むことの大切さを学びました。その結果、革新的な解決策を生み出すことができました。全体を通じて、U-Campは個人的にも専門的にも成長の機会を提供する、非常に価値のあるプログラムであると感じました。


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