2025.10.16
8月14日(木)から9月19日(金)までの約1ヶ月、高専機構の包括協定校であり、宇部高専が学術交流協定を結ぶ台湾国立聯合大学(苗栗市)にて、6高専合同の海外研修を実施し、本校学生3名を含む計10名の学生が参加しました。
今回の研修に参加したのは、宇部、新居浜、阿南、松江、高知、小山の6高専の学生10名です。そのうち宇部高専からは、経営情報学科3年の1名、経営情報工学専攻1年生2名の計3名が参加しました。
本科3年生は、最初の2週間は午前に中国語、午後は専門に関する調査・研究を行い、3週目からは終日調査・研究を行いました。専攻科の2名は、研修期間を通じて専門に関する調査・研究を行いました。今回は3名とも、聯合大学経営管理学院の郭光明先生のもとで研修を行いました。

聯合大学経営管理学院・郭光明先生の研究室
(右から、郭先生、神字さん、古賀さん、久府さん)
期間中は、専門の研修以外に聯合大学研究発展処(国際担当)が企画した文化体験ツアーや、聯合大学国際ボランティアの学生が企画する様々な行事にも参加しました。また、普段は会うことのできない他高専の学生とも交流する良い機会となりました。

文化訪問ツアーで國際風箏賽場に
最終日の9月19日には、研修に参加したすべての学生が成果報告を行い、発表後には聯合大学の侯帝光校長から修了証を受け取りました。

成果報告後、高専生、指導教員、サポート学生で集合写真
聯合大学での研修は、来年3月にも実施予定です。
成果報告会発表題目
古賀 結月さん(経営情報学科3年):The spread of My Number Card
神字 咲良さん(経営情報工学専攻1年):Analysis of the characteristics of Taiwanese tourists visiting Japan
久府 楓さん(経営情報工学専攻1年):Comparative Analysis of Consumption Structures in Japan and Taiwan
参加した学生のコメント
古賀 結月さん(経営情報学科3年)
台風により到着が遅れ、ウェルカムパーティーに参加できず、台湾の学生や他高専の方と挨拶を交わさずにスタートしました。
仲良くなれるか、研究がうまく進むか不安でした。しかし、台湾の学生が現地の人が行くようなお店にご飯を食べに連れて行ってくれたり、台中や台北などの観光地を案内してくれたりしたため、台湾の料理や文化の理解を深めつつ、たくさんお話できました。中国語の授業や共同生活を通して他高専の方とも仲良くなれました。
私は研究をしたことがないため、郭教授の様々な助言により「マイナンバーカードの普及率について」をテーマとし、イノベーター理論を用いた普及率向上の方法について考えました。
報告会は英語での発表だったため、繰り返し時間内に収まるように練習し、本番を迎えることができました。
この研修を通して、たくさんの人とのご縁があり、貴重な経験ができた5週間でした。郭教授、台湾のサポーターの皆さん、ありがとうございました!

成果報告を行う古賀さん
神字 咲良さん(経営情報工学専攻1年)
経営管理学科では各々がテーマを決め、先生と日々ミーティングを重ねながら、期間内に発表を完成できるよう研究を進めました。私は教えていただいた統計ソフトを用いて、訪日台湾人観光客の特徴について分析を行いました。先生は私たちの話を親身に聞いてくださり、研究に関すること以外にも、苗栗のことについて教えてくださるなど、大変お世話になりました。心から感謝しています。
台湾のサポーターの方々もとても親切で、日々の生活をサポートしてくださいました。個人的にはバスで新竹市を周った文化訪問ツアーがとても楽しかったです。交通や食事の面で日本との違いを見つけた一方、日本の文化も浸透していることを興味深く思いました。
また、他高専の学生と共同生活もとても楽しく、困ったときには助けていただき、感謝しています。短い期間でしたが、かけがえのない思い出ができました。この経験を糧に一層精進していきたいと思います。

侯帝光校長から修了証を受け取る神字さん
久府 楓さん(経営情報工学専攻1年)
研究テーマは、各々で設定することができたため、私は自身の特別研究に関連した題材を選択し、担当の郭光明先生と話し合い、5週間で完了できる研究目標を定めました。
経営系は他の学科と違い実験等がないため、集まってなにかするというよりは各自パソコンを使いデータ収集や分析を地道に行い、研究を進める形になります。その際、疑問点があれば先生に質問したり、行き詰まれば解決のアドバイスをいただいたり、快くサポートしていただきました。調べた内容をスライド10枚前後にまとめて、英語でプレゼンすることが研究の最終目標となります。
研修期間中、聯合大学の学生には食事のお世話になることが多かったです。大学近くには料理屋が沢山あり、学生のオススメのお店に連れて行ってもらい、皆で夕食を食べました。台湾の食事は安価で日本人の口に合うものが多く、どれも美味しいです。 食事以外にも、アクティビティや旅行などの交流機会を定期的に計画して下さり、平日も休日も充実した密度の高い5週間を過ごすことができました。
台湾の方は想像していた以上に親切で、お店などで私が、おぼつかない英語や中国語でやり取りしても、嫌な顔をする方は一人もおらず、快く対応してくださいました。台湾の学生や担当教授も含め、その温かい人柄に何度も助けられ、台湾でも安心して生活することができました。今回の研修を通して、研究活動だけでなく異文化理解や人とのつながりの大切さを学ぶことができ、とても有意義な経験となりました。

成果報告を行う久府さん
ページ上部へ