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第3回グローバルエンジニア講演会「化学メーカー海外駐在員の働き方について」を開催しました

NEWS

2022.12.07

令和4年11月16日(水)、本校専攻科物質工学専攻の修了生で、三洋化成工業株式会社(本社は京都府京都市)でタイの駐在員として勤務する中川理志さんを講師にお迎えし、第3回グローバルエンジニア講演会2022「化学メーカー海外駐在員の働き方について」をオンラインで実施しました。

講演会の様子

この講演会は、グローバルエンジニア育成事業「国際コミュニケーション力に優れたエンジニア育成のための基盤教育の充実」の一環として企画したものです。 講演では、高専時代のこと、約8年間で3か国に駐在し、苦労した点ややりがい、海外で働くことの面白さについて、実体験をもとに、お話しいただきました。 参加者の中には就職活動を控えた学生や、留学を視野に入れている学生も多く、緊張感を持って真剣に耳を傾けていました。講演中は多くの質問があり、中川さんは体験談を交えながら、学生たちがイメージしやすいように回答されていたのが印象的でした。

中川さんは、「日本と海外だとどうしても文化的なバックグラウンドが異なるので、言葉が完璧に話せたとしてもコミュニケーションを100%とることは難しい。働き方の違いなど、現地の人と互いに歩み寄って仕事を進めていくことが大切」とメッセージを送られていました。

集合写真

学生のコメント

本村千郷さん(物質工学科4年生・本講演会司会)

私はこの講演で海外駐在員として働いている方のお話を聞くことで、自分の将来について考えるきっかけになると思い参加しました。講師の中川さんは、中国、マレーシア、タイと現在もプラントエンジニアの海外駐在員として働かれています。
お話を聞いている中で特に印象に残ったことは、設計、生産などの専門の業務だけでなく、マネジメントなど専門外のことも幅広く行っていることです。また、駐在員をする中で、大事なのは英語力だけではなく、どんな仕事にも対応できる力だと、アドバイスを頂きました。どんな仕事にも対応できるために、自分の専門外のことにも挑戦し、勉強することを心がけようと思います。
この講演に参加してみて、以前から海外で働きたいという思いはありましたが、中川さんのお話を聞いてこのような働き方もあるのだと知り、自分の中の選択肢を増やすことが出来ました。今回のお話も踏まえ、自分の将来についてさらに考えていきたいです。


上村月乃さん(制御情報工学科3年生)

私はもともと海外の人と一緒に働くことに興味があり、将来について考えるうえで参考になると思い、今回の講演会に参加しました。
講演を聞いて印象に残っていることは、海外駐在員は人員が少ないため、幅広い会社運営をする必要があることです。駐在先では日本で働いていたころよりも責任や権限が増え、できることが増える一方で、幅広い業務を担当するため、自分の専門以外の知識・能力が必須であることを知りました。中川さんも現地ではマネジメント層として働くことが多く、渡航前の研修と渡航後の経験でマネジメントスキルを身に着けていったそうです。
今回の講演を聞いて、海外駐在員とはどのような人でどんな仕事をするのかについて学ぶことができ、また興味がわきました。今までは国内で働くことしか考えていませんでしたが、今後は海外で働くことも視野に入れて、改めて将来について深く考えたいと思います。



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