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JICA/高専オープンイノベーションチャレンジで本校学生が入賞しました

NEWS

2024.08.28

令和6年8月20日(火)、JICA/高専オープンイノベーションチャレンジホームページの2次審査(発表:英語)が行われ、本校学生5名(物質工学科4年 山下華央さん(代表)、伊藤凪沙さん、物質工学科5年 長尾未優さん、経営情報学科1年 江原千央さん、藤田こなみさん)が入賞しました。
このイベントは、高専生とJICAが連携して、世界の課題解決に取り組むものです。各高専の学生が、与えられたテーマに対する課題解決策を練り上げて、そのアイデアを競い合います。審査会で最優秀賞に選ばれたチームは、プロトタイプ(試作品)を作成し、現地で実証する機会が与えられます。

受賞後、国連開発計画の方に向けて発表する様子

今年度のテーマは、マダガスカル国の「食料生産に関するテーマにチャレンジ」でした。このテーマに対して、山下さんらは、水田に魚を養殖することで、米の収穫量増加と魚の収穫による栄養改善および収益改善を目指すことを提案しました。得られた魚からふりかけを作るという発想も、審査員から評価いただけました。現在、マダガスカルではふりかけがブームだそうです。これからプロトタイプ(試作品)の作成にとりかかります。その試作品を持って、来年現地に渡航して提案の実証を行う予定です。

受賞後の記念撮影

最優秀チームに選ばれた学生からのコメント

山下 華央さん(物質工学科4年)

 私はこのプログラムに参加して、アフリカの課題を知るとともに、多くの発見と学びがありました。初めはマダガスカルの課題解決のプロセスを考えたり、専門的な養殖や農業に関する情報収集に苦戦しました。しかしマダガスカルの現状や課題を知っていく中で、私たちのアイデアで食料問題の課題解決に繋げたいという思いが強くなり、チームで思いをひとつにしてアイデアを考え、提案することができました。
 今回、自分たちの思い描くアイデアが形にできる機会をいただくことができ、とてもワクワクしています。これからさらに精力的に、そして全力で活動を行っていきたいと考えています。そしてマダガスカルに良いインパクトを、日本にも活動を展開していきます。
 最後にこの活動を行うにあたり、ご指導いただきましたアドバイザーの野本先生、情報提供をしていただいた方々に感謝申し上げます。

伊藤 凪沙さん(物質工学科4年)

 私たちは高専オープンイノベーションチャレンジに参加し、マダガスカルの栄養改善を目指して、水田養殖システムとふりかけの開発を提案しました。このプロジェクトに取り組む中で、マダガスカルの栄養状況だけでなく、現地の人々の生活全般に対する理解が深まり、とても貴重な経験となりました。
 また、他高専の意見を聞くことで、異なる視点からのアプローチも学び、多くの新たな知見を得ることができました。準備期間中は難しいことも多く、大変でしたが、全員の協力で最優秀チームに選ばれたことは本当に嬉しく思います。
 今後は、計画時に勉強して得た知識をもとに、マダガスカルでの実証に向けてプロトタイプ作成を進めていきます。地域のニーズに応じた最適な改良を行い、より大きな成果を上げられるよう努めていきます。

長尾 未優さん(物質工学科5年)

 2年生の時に、高専オープンイノベーションチャレンジに応募しましたが、その時は敗退しました。今回はその経験を活かして、マダガスカルの課題に取り組みました。特に印象に残ったのは、自分が持っていたアフリカに対する先入観が誤っていたことです。アフリカは発展が遅れていて、何もない場所だと思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。アフリカ大陸には54の国があり、それぞれが独自の強みを持っています。これらの強みを組み合わせることで、さらに大きな力が生まれる可能性があると学びました。
 今後、プロジェクトに関わる際には、先入観や固定観念にとらわれず、広い視野で物事を考え、進めていきたいと思います。

江原 千央さん(経営情報学科1年)

 この活動に取り組んで、マダガスカルの現状、問題に向き合うことができました。そして、どのようなモノがマダガスカルの方々にとって必要なのかをチームのみんなで考えながらアイデアを出し合い、私たちならではの解決策を出すことができました。  
 また周りの人と支え合うこと、協力することの大切さも学べました。これからこの活動を行なっていく上で険しい道のりもあると思いますが挫けずに進んでいきます。絶対にマダガスカルの方々の助けになれるように精一杯努力をし、全力でこの活動に取り組んでいきます!そしてこの活動を通して学んだことをこれからも活かして、さらに成長できるように頑張ります!
 

藤田 こなみさん(経営情報学科1年)

 初めは全く何も知らない状況から始まって、ふと江原さんと思いついたアイデアが先輩たちの力やチームでの協力が加わってここまで大きなものになるとは思ってもいませんでした。そして、先輩や先生のご指導や、JICA現地事務所の方々へのヒアリングなどを通して「知ること」の楽しさを知りました。自分が見ていた世界のさらに外側を知り、そのために自分たちで試行錯誤していく過程はとても充実したものでした。本番の発表では私たちとは違う視点から考えられたアイデアや、受け答えをする先輩や他高専の方の姿を見て、これから学ぶべきことの多さを実感しました。
 この結果を得られたことはとても誇らしいですし、今回、私にこのような機会をくださった周りの方たちへの感謝の気持ちを大切にして、マダガスカルへ渡航した際も私たちのプロジェクトが成功するように一生懸命頑張りたいと思います。


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