独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

EnglishVietnamese
目的別

学生がマラ工科大学で海外研修を行いました

NEWS

2023.10.13

令和5年8月20日(日)から9月27日(水)にかけて、本科生7名がマラ工科大学(マレーシア)での海外研修に参加しました。

各自が設定した研究計画を元に、マラ工科大学の先生や学生の方々と一緒に研究活動に取り組みました。3年生は初めての研究活動でしたが、周囲と連携していろいろなことを学びながら各自が立てた研究計画を達成できるように努めました。

以下、参加した学生のコメントです。

土肥珠梨さん(物質工学科3年)

 私はマラ工科大学で約1ヶ月間海外研修に参加しました。
 私はマレーシアで採取できるモリンガとムンティンジャという植物の葉をハンドクリームに利用して抗菌、殺菌作用のあるハンドクリームを作る研究をしました。高専で使用したことがない減圧蒸留装置や、フリーズドライの装置などを使用しました。
 実験は、マラ工科大学のサポートメンバーと一緒に取り組みました。研究室では日本人学生は1人でしたのでとても不安でしたが、サポートメンバーの方々はとても親切で、今でも連絡を取り合うほど仲良くなれました。現地では、英語だけでなく、自分で進んでマレー語を教えていただきました。
 休日には独立記念日のパレードに参加したり、バトゥ洞窟、KLCCに行ったり観光も楽しめました。マレーシア料理を手で食べたり、イスラム教のお祈りの様子を見たりマレーシアの文化にも触れることが出来ました。
 私は英語があまり上手ではありませんが、実験は好きであったため、英語で指示されても困ることなく取り組めました。毎日学校に行くのも楽しくてとても充実した研修でした。


指導教員との記念写真

KLCCでの観光

豊島愛美さん(物質工学科3年)

 私は約一ヶ月間マレーシアのマラ工科大学の海外研修に参加しました。
 マレーシアの方々はとにかく明るく優しく接してくださり、たくさんの方が助けてくださりました。初めての海外研修を充実したものにすることができました。

【研究活動】
 私が行った研究は、マレーシアの植物と太陽を使って、植物性紫外線吸収剤を用いた日焼け止めを作成することです。
 赤道のほぼ真上に位置するマレーシアでは一年中太陽の光が強く、日本とは異なる条件で野菜が育っています。実際に各野菜の形や色は日本の野菜と異なっていました。
 例えばライムやトマトからはカロテノイド、ブルーベリーからはアントシアニン、ほうれん草からはクロロフィルなどの天然成分が得られます。それらの抗酸化特性は、皮膚に対する紫外線の影響を軽減でき、日焼け止め効果がある可能性があるのではないか考えました。天然物質を使用することにより、安全で環境に優しい日焼け止めの作成を目指しました。

 実験は4つの段階で行いました。
 まず、植物から抽出液得るため約4種類の抽出方法を試し、どの方法が最適か調べました。
 次に、抽出液の吸光度を分光光度計で測定しました。
 次に、3種類のベースクリームを作成しました。この段階が1番難しく、3種類中2種類はエラーが起こってしまいました。
 最後に、抽出液のUVテストを行いました。UVチェッカーという目視で判断できる道具を用いました。

 結果、選定した植物抽出液により、紫外線の影響を和らげることができることがわかりました。まだ課題は残っていますが、今後も引き続き取り組んでいきたいです。

実験の様子

成果報告会後の記念写真

【マレーシアでの食事】
 私はnasi lemak、laksa、popiah、cendol…などたくさんのマレーシア料理を食べました。特徴は見た目がカラフルで揚げ物が多く、味が濃いことです。お米は日本米より甘いので辛いチキン料理とよく合いました。飲み物はノーマルで注文するととてつもなく甘いですが、私にとっては美味しかったです。マレー語ではCoffeeをkopiと呼ぶのでかわいいと思いました。
 私のお気に入りの料理はインド料理でした。マレー料理に比べスパイスが効いているので辛いですが、Roti canai、nasi kandarが特にお気に入りです。よく食堂で朝ごはんとして買っていました。
 驚いたことは果物が甘くなく青臭かったことです。パパイヤやグアバは特に癖が強く苦手でした。しかし、バナナとマンゴーは日本より甘く感じました。

マレーシアの食事

【マレーシアの人々と生活】
 マレーシアの人々は”とにかく笑顔で明るくフレンドリー“です。エネルギッシュな人ばかりでよく歩き、よく笑い、よく食べます。底なしの明るさを持っていると感じました。
 週末にはKLCCのツインタワー、ブルーモスクなど観光地に連れていっていただきました。また夕方からナイトマーケットに行くと、マレー料理を安く購入することも出来ました。“今から湖でボートに乗る?”、“夕陽がきれいだから見に行く?”などと聞いてくる方が多くロマンチストだなと感じました。
 研究室のメンバー全員と晩御飯に行くこともありました。10歳ほど離れていましたが仲良くしてくださいました。

スーパーマーケットでの記念写真


このページを印刷する

ページ上部へ