日本に人中心のスマートシティを作る会社を設立するために、エストニアでアントレプレナーシップを身につける
エストニア
経営情報学科3年 伊名田 篤仁
留学期間:2024年8月18日~8月31日
トビタテ!留学JAPAN
私が留学する目的は「日本にスマートシティを作ることを目指す会社を設立し、人中心の便利な街を作る」です。
「実際にスマートシティを視察する」、「起業するための能力や知識が含まれる、アントレプレナーシップを身につける」この二つを学ぶために、エストニアへ留学しました。
研修の概要
私はエストニアと日本をつなぐ企業「Next innovation」が主催する一週間のアントレプレナーシッププログラムに参加しました。プログラム前にはエストニアの起業家の家にホームステイし、現地の文化や教育を体験しました。プログラム中は毎日異なる企業や学校を訪問し、テクノロジーやアントレプレナーシップに関する活動を行いました。特に、自律走行配送ロボットを製造する「Clevon」本社を訪れた際には、簡単なロボットを製作する体験を通じて、実践的なスキルを身につけました。また、チームワークを学ぶためのプログラムでは他の参加者と協力しながら課題を解決し、その中でリーダーシップや問題解決力を養いました。
アントレプレナーシップの学び
私は将来起業をしたいと考えているため、実際に起業を経験したホストファザーやエストニアの起業家たちにアントレプレナーシップの身につけ方やリスク管理について質問しました。主に投資を行う企業であるNordicNinjaのマネージングパートナーであるライナー・スタンフェルド氏は「実際に起業家のもとで働くことが最も重要だ」と述べており、ホストファザーのSten氏は「問題を解決することで自然とアントレプレナーシップが身につく」と教えてくださいました。このように、実践を通じて学ぶ重要性を再認識しました。また、エストニアの教育システムは、自ら考え行動することを重視しており、ロボット製作のワークショップでは、自分たちで考えて行動することが求められました。この教育方法がまさにアントレプレナーの精神をエストニアに根付かせている要因だと考えました。
![]() ライナーさんと対談 | ![]() ロボット作成のワークショップの様子 |
スマートシティの視察
エストニアのスマートシティであるÜlemiste Cityを訪問し、先端技術がどのように街に活用されているのか実地を観察しました。特に印象に残ったのは、横断歩道で通行人の動きをリアルタイムで記録するシステムでした。このようなデータ収集の仕組みが、スマートシティにおける重要な要素であることを実感しました。また、歩行者用の信号機が存在しないにもかかわらず、安全に人々が横断する様子を見て、エストニアの「人中心の街づくり」への取り組みを理解しました。

Ülemiste City
異文化理解と日本の文化の再認識
留学中、エストニアの独立記念日をホストファミリーと共に過ごし、異文化理解が進みました。また、日本のお菓子や白ご飯、味噌汁をプレゼントし、日本食の素晴らしさを再認識しました。
![]() 独立記念日のパーティー | ![]() 味噌汁をプレゼント |
研修の成果と今後の目標
この研修を通じて、スマートシティやアントレプレナーシップに関する知識を深め、さまざまな視点から物事を考える力を身につけました。今後は、エストニアで学んだことを活かし、日本でのスマートシティ設立を目指して活動していきます。また、異文化理解を深めグローバルな課題に挑戦し続け、自身の成長とともに社会に貢献できる存在になることを目指しています。
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