独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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目的別

3年生工場見学研修を実施しました

NEWS

2022.11.14

本校ではキャリア教育の一環として、3年次に2泊3日の工場見学研修を行っています。この研修は企業や大学、研究機関を見る・知ることによって自身の専門に繋がる将来像をイメージし、その実現に向けた意識を高め、学習意欲の持続・向上を図ることを目的としています。

今年度は、令和4年10月12日(水)~14日(金)に、3年生と昨年度に延期された4年生の2学年で工場見学研修を実施することができました。コロナ禍が収まったとは言い難いところでしたが、担任をはじめとする学校関係者の万全の事前調整・準備、並びに見学を受け入れて頂いた企業様等のお陰で、無事すべてのクラスが計画通りに研修を完了させることができました。


各学科の研修実施報告

機械工学科

JAL機体工場

東芝科学未来館

機械工学科では、1日目に東芝科学未来館・JAL機体工場、2日目にJAXA宇宙センター・小原歯車工業株式会社、3日目にニコンミュージアム・日本科学未来館を見学しました。また、学科長による講話も行いました。
東芝科学未来館・ニコンミュージアム・日本科学未来館では、科学技術の発展の歴史を学ぶと共に、新しい技術にも触れました。特にJAL機体工場では、航空機のスケールの大きさを目の当たりにし、現場の空気感も感じられる良い機会になりました。
JAXA宇宙センターでは、人工衛星やロケットエンジンなど非日常感が強い物に刺激を受け、学生にとって視野が広がる貴重な体験になりました。小原歯車工業では、加工の様子など実際に工場を見学し、専門に最も近い見学先だったので学ぶことも多かったでしょう。学科長による講話では、就職や進学に関する内容を講演しました。学生と社会人の違いについて触れるなど、学生にとって身が引き締まる内容でした。


電気工学科

㈱きんでん見学の様子

人と防災未来センター見学の様子

電気工学科の研修先は関西方面でした。まず学科長講話にて、今から進路・将来に向けて準備することの重要性と心構え、履歴書作成の注意点を学びました。同時に、電気工学科の就職・進学状況の説明を受けました。
工場見学では、㈱きんでん、関西電力㈱、関西電力送配電㈱、三菱電機㈱、三菱電機エンジニアリング㈱およびパナソニックエナジー㈱を訪問しました。各社で、企業概要、業務内容、求める人物像などの説明後に現場を見学。高専卒の社員との懇談会では、活発に質問する姿もあり、将来を考える有意義な時間となりました。
工場見学の合間に大阪市立科学館(大阪市)と、人と防災未来センター(神戸市)を観覧しました。専門の視点から物事を見る・考える良い機会となりました。
最後に、お忙しい中、貴重なお時間を割いてくださりました企業関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。


制御情報工学科

株式会社ダイフク日に新た館

京セラ株式会社ファインセラミック館見学の様子

制御情報工学科は、関西方面にて4社の工場見学研修を実施しました。
1日目には株式会社ダイフクと京セラ株式会社、2日目には株式会社ジェイテクトマシンシステム(旧:光洋機械工業)、3日目にはミツ精機株式会社を訪問し、物流や精密機械部品の製造を支えるファクトリーオートメーションシステムや精密部品等の製造・加工の工程などを見学しました。この研修で、学生は実際の現場を身近に体感し、学校で修得している専門技術や知識が現場でどのように活用されるのかを知り、自身が現場で働くイメージを想像することで、今後の進路を考えるきっかけになりました。
実際の工場・企業現場の見学した経験は、企業活動・生産現場・技術についての知見を広めることになり、次年度以降のインターンシップや就職活動・進路選択に役立つことになると思います。


物質工学科

森永製菓鶴見工場

オリンパス技術歴史館「瑞古洞」で内視鏡操作に挑戦する学生

物質工学科は首都圏にある工場や大学など5つの施設を見学しました。初日は羽田空港に降り立った後、バスで森永製菓鶴見工場と東亜石油に向かいました。
森永製菓鶴見工場では、ロボットにより菓子類が高速にパッキングされてる様子に学生一同驚いた様子でした。東亜石油では、原油から様々な油が取り出される様子にも触れることができました。
2日目に訪問したオリンパス技術歴史館「瑞古洞」では、同社の原点である顕微鏡をはじめ、カメラなどの貴重な歴史的展示品を見学。内視鏡操作にも多くの学生が挑戦し、扱いの難しさを体験しました。電気通信大学ではキャンパス内の図書館見学や研究室訪問を行い、同大学で化学や生物の研究が盛んなことを初めて知った学生も多かったようです。最終日はカップヌードルミュージーアムで即席麺開発の秘話を知ることもできました。夜には学科長講話、卒業生による講話を設け、学生たちが熱心に聞いている姿が印象的でした。


経営情報学科

班別企業訪問(サンリオ)

班別企業訪問(株式会社リビエラ)

経営情報学科は首都圏で体験型英語学習、企業・大学訪問を行いました。
英語学習においてはTokyo Global Gatewayでネイティブスピーカーと実践的な会話訓練ができました。 企業は全員でクロネコヤマト・ミュージアムを見学しました。ミュージアムでは日本の物流の現状や歴史、企業の戦略転換などについて映像や資料を交えながら直接お話をうかがえました。
班別企業訪問では、株式会社リビエラ、ENEOS株式会社、キリンホールディングス株式会社、ナツメ社、株式会社サンリオを訪問しました。貴重なレクチャーを受けられただけではなく、事前に自分たちで訪問先や行き方を調べたり質問事項を用意したりすることでより学びを深められたと思います。大学訪問は、早稲田大学を訪問しました。短時間でしたが普段接点のない都心部を見て回れたことは貴重なものとなりました。
このような経験を通じ、学生にとっては就職や進学に対し考え準備をする有意義な機会になりました。


最後に、本研修の趣旨をご理解頂き、コロナ禍での実施・参加への同意をいただいた保護者の皆様に感謝申し上げます。引き続きのご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。


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