2023.01.24
独立行政法人科学技術振興機構(JST)が主催する「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」の支援を受け、令和4年12月13日(火)~19日(月)の7日間、マラ工科大学(マレーシア)より教員1名、学生10名を招へいしました。
今回の招へいは、「リアルな日本体験と日本の高専及び長期留学生との交流による未来のイノベーション人材育成」をテーマに、会社訪問や施設見学により日本の先端技術や企業設備等を学ぶこと、日本人及び長期留学生との交流を通して日本の魅力や異文化について学ぶこと、研究交流会やワークショップを通してイノベーション力を高め、日本や世界に質する人材の育成に寄与することを目的としています。
マラ工科大学の学生・教員は滞在中、次のプログラムに参加しました。
12月13日(火)
東芝未来科学館見学
東芝未来科学館見学 |
神奈川県川崎市にある東芝未来科学館を見学しました。
展示の中で株式会社東芝が初めて世の中に初めて送り出してきた製品の数々を紹介するヒストリーゾーンを特に興味を持って見学していました。
12月14日(水)
企業見学(株式会社ヤナギヤ・UBE株式会社)
株式会社ヤナギヤ訪問の様子 |
宇部市内にある企業を訪問しました。
最初に株式会社ヤナギヤを訪問。会社概要の説明を受けた後、工場でカニカマ製造機械などを見学しました。学生たちは、工場の機械に興味津々で、社員の方に仕組みなどを質問し、有意義な交流が行われました。
次にUBE株式会社の総合案内施設であるUBE-i-Plazaを訪問。会社概要の動画を視聴した後、大きな衛星写真を見ながら、UBE株式会社の成り立ちや活動内容について説明を受けました。
展示スペースでは同社の製品や技術に興味を持って見学していました。
12月15日(木)
本校の授業・研究室・施設見学
三谷研究室で研究紹介を受ける様子 |
本校の授業や研究室、施設を見学しました。
各学科の研究室を訪問し学科の概要や研究内容などを学んだり、実際に行われている授業や実験を見学しました。
制御情報工学科では、三谷研究室で学科紹介と画像処理・パターン認識の研究紹介があり、続いて1年生の制御情報工学実習Ⅰの授業を見学しました。授業の中でマラ工科大学の学生が大学で学んでいる内容を紹介したり1年生の質問に答えるなど、学生間で交流がありました。
様々な分野の研究や実験設備に触れて、興味深い見学だったようです。
校長室での記念撮影 |
その後、校長室を訪問し、山川校長、仙波教務主事、畑村留学交流室長と懇談しました。 マラ工科大学の学生から午前中に見学した本校の授業、実験・実習や研究内容について感想があり、山川校長からは訪問の感謝と今後の活動への激励がありました。
12月16日(金)
研究交流会
研究交流会の様子 |
マラ工科大学学生と本校学生が各々の研究成果を発表しました。
マラ工科大学学生の研究発表にはパームオイルの活用、ベビーシッターのアプリ開発等、日本とは異なる視点からの研究発表があり興味深い内容がみられました。
学生の専門性が異なるため研究内容がバラエティに富んでおり、質疑も活発で盛大な研究交流会となりました。
研究交流会終了後は、ぺりかん食堂で翌日のワークショップに参加する学生と食事を楽しみながら交流を深めました。
12月17日(土)・18日(日)
ワークショップ・成果報告会
ワークショップの様子 |
プログラムの最後に、ワークショップを行いました。
このワークショップでは、社会課題として解決すべき「モノ」や「サービス」を想像し、その課題を解決するアイデアをグループで話し合いました。
参加者は事前に考えた各々の課題とその解決策をグループで話し合い、1つのアイデアを2日間のワークショップで制作しました。各々のアイデアを融合して新たなサービスを提案したグループやディスカッションする中で新たなアイデアを出したグループもあり、参加者は楽しみながらワークショップに取り組んでいました。
ワークショップの最後に、制作したアイデアを発表しました。
制作したアイデアは公益社団法人日本広告制作協会が主催する「第11回アイデアで社会をより良くするコンテスト」に応募する予定です。
ワークショップ終了後の様子 |
マラ工科大学の参加者からは「日本の技術や文化をもっと学びたいと思った」、「イノベーションを生み出すことに興味をもった」などの感想があり、満足のいくプログラムであったようです。
本校では、今後もマラ工科大学の参加者と更なる交友を深めるため、オンラインによる交流を行います。