独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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地域課題解決型PBL地域教育の一環で“癒しのライト”を開発

NEWS

2023.03.22

宇部高専では選択授業として地域課題解決型PBL「地域教育」を開講しています。 今年度受講した杉村美紅さんと本田一葉さん(ともに物質工学科3年)のチームが、日々のストレスを和らげることを目的とした“癒しのライト”を開発しました。


取り組みの経緯

杉村さんと本田さんは、日々のストレスを感じやすい人のための「癒し創出」をテーマとして活動に取り組みました。その中で、不安や緊張を和らげ、癒しにつながる機器として、灯籠のような温かい光が外に漏れるライトを考えました。
ライトの骨組みは、昨年の地域教育で習得した3Dプリンターのソフト”Fusion360”の技術を活用して学内の3Dプリンターで作りました。


癒しのライト作りのワークショップ

ワークショップの様子①

ワークショップの様子②

令和5年2月1日(木)、「ライトの製作自体も楽しみや癒しにつなげたい」と考え、宇部市の知的障害者を対象とした施設「てご屋自立支援センター」の利用者の方を対象に、癒しのライト作りのワークショップを開催しました。
ワークショップには約30名の方が参加され、三角形に切った半紙をペンやシールを使って自由にデザインしていただき、3Dプリンターで作った骨組みに貼り付けました。


暖かい色の光で浮かび上がる“癒しのライト”

完成後、ライトを点灯させました。描かれた画が暖かい色の光で浮かび上がり、見ていると気持ちが癒されるようなライトがたくさんできあがりました。


ワークショップを終えて

杉村美紅さん(物質工学科3年)

今回のワークショップで、会の進行や説明の難しさを学びました。施設利用者の方に、説明を伝える言葉の選び方が、特に難しいと感じました。職員の方達の説明がとてもわかりやすく、伝えることの難しさ、大切さがよく分かりました。
また、施設内も案内していただき、利用者の方の作品や道具など見せていただきました。利用者の方達が生き生きと、楽しんで作られていたのが素敵だなと思いました。

本田一葉さん(物質工学科3年)

飾られた半紙やワークショップの様子から、てご屋自立支援センターの皆さんの感性の豊かさを肌で感じられ、貴重な体験ができました。完成したライトの点灯式をしたときに、利用者の皆さんが笑顔を見せてくれてとても嬉しかったです。また、皆さんの何事にもまっすぐに取り組む姿勢が印象的で、人とまっすぐに向き合うことや、ものづくりを真剣にすすめる姿勢の大切さを改めて知りました。


地域課題解決型PBL(Problem/Project Based Learning)「地域教育」とは?

宇部高専では、2017年度よりエンジニアリングデザイン能力醸成、課題発見能力育成および数多くのイノベーション創出を目的とした地域課題解決型PBL「地域教育」を開講し、今年で6年目になります。課題を与える(選択する)のではなく、自らが課題を発見するところから取り組み、年間を通じて実職活動することで、今、社会が求めている「待ちではなく、自ら考え、提案、行動できる人材」を育成するアクティブラーニング型の授業です。


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