独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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地域課題解決型PBL地域教育の一環で楠こもれびの郷に「点字パンフレット」を設置しました

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2023.04.06

宇部高専では選択授業として地域課題解決型PBL「地域教育」を開講しています。今年度受講した山田いぶきさん(電気工学科3年)と山下華央さん(物質工学科2年)のチームが、宇部市の温泉施設「楠こもれびの郷」と下関市の「下関南総合支援学校」と連携して、視覚障がい者の方に観光を楽しんでもらうための“点字の施設パンフレット”とお土産としての“切り絵の栞”を製作しました。

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  • 楠こもれび郷に点字の施設パンフレットとお土産としての切り絵の栞を設置

    令和5年3月11日(土)、製作した“点字の施設パンフレット”と “切り絵の栞”を設置するため、「楠こもれびの郷」を訪れました。温泉施設に入って正面のロビー中央に、専用のスペースを作っていただき、設置しました。
    「楠こもれびの郷」にお越しの際は、ぜひご覧ください。

    設置の様子

    設置したパンフレットと栞

    設置した場所


    実際に点字物を制作してみて

    山田いぶきさん(電気工学科3年)

    実際にリーフレットのテキストを作成してみたり、しおりの点字を打ってみたりして、普段目の見えていない人たちがこんなにも苦労しているのかと経験し、知ることができました。
    今回の活動のターゲットは主に〈目の見えない人たち〉でしたが、これを機に健常者の方たちも点字に興味を持っていただけたら良いなと思っています。最近は音声認識ソフトなどが開発され、点字が使用される機会がめっきり減ってしまっているのが現状です。音声認識ソフトは確かに便利ですが、視覚障害を持つ人たちにとっては、やはり耳から機械音声を取り入れるよりも実際に自分の手で触って情報を取り入れる方が確実性があり良いそうです。点字を残すべき文化だということに気づけた活動でした。

    山下華央さん(物質工学科2年)

    今回、活動の中で下関南総合支援学校の先生方にお話を伺い、点字にふれて知識を深めたことで、パンフレットとしおりを完成することができたと思います。目で見る情報だけではなく、点字のように手で触れて得る情報から場所や雰囲気などのイメージができるよう工夫を重ねました。この活動で得られた貴重な経験を活かしながら学校生活を送りたいと思います。


    地域課題解決型PBL(Problem/Project Based Learning)「地域教育」とは?

    宇部高専では、2017年度よりエンジニアリングデザイン能力醸成、課題発見能力育成および数多くのイノベーション創出を目的とした地域課題解決型PBL「地域教育」を開講し、今年で6年目になります。課題を与える(選択する)のではなく、自らが課題を発見するところから取り組み、年間を通じて実職活動することで、今、社会が求めている「待ちではなく、自ら考え、提案、行動できる人材」を育成するアクティブラーニング型の授業です。


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