2024.03.08
物質工学科2年の杉山 桐唯さんが書いた読書体験記「それでも、聴き続ける」（町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』 中央公論新社）が、「第43回全国高校生読書体験記コンクール」において、中央入賞8編の内の「一ツ橋文芸教育振興会賞」を受賞しました。
このコンクールでは、まず11月に各都道府県において入選作5編が選出され、その中の1編が優良賞に選ばれます。そして、12月の中央選考会にて各都道府県の優良賞47編の中から中央入賞8編が選ばれます。今年度は全国から381校が参加し、応募作品総数は64,422編でした。膨大な数の中で杉山さんは上位8編に選ばれ、宇部高専は学校賞を受賞しました。
読書体験記は読書感想文とは異なり、読書と自分の生き方がどのように関わっているのかを文章にするものです。杉山さんは2学期開講の課題解決型学習（PBL）「プロジェクト学習」の「人文系の学問を愛する高専生の集い」（一般科 赤迫教授担当）に参加し、自らの課題「文章力向上」への取り組みとして読書体験記を作成しました。プロジェクト学習終了後も、コンクールへの応募を目指して自主的に推敲を重ねました。
校長報告の様子 |
2月27日（火）、校長室を訪問し、金寺校長に受賞報告と先に東京ドームホテルで開催された表彰式について報告しました。金寺校長からは祝福の言葉がかけられました。
学校賞として寄贈された「集英社文庫の100冊」は図書館の特設コーナーに配架されています。どれもおもしろそうな本ばかり！学生の皆さん、どうか本の世界で幸せな時間を過ごしてください!
※受賞のニュースは中国新聞（1月29日）や宇部日報（2月29日）で報道されました！ 入賞者発表冊子や受賞式の様子は、以下のURLにて公開されています。
入賞者発表冊子
表彰式の様子
報告後の記念写真 |
図書館特設コーナー |
参加学生のコメント
杉山 桐唯さん（物質工学科2年生）
この度は一ツ橋文芸教育振興会賞という栄えある賞を頂戴し、貴重な体験をする機会を賜りましたこと、誠に光栄に思います。このような成績を修めることができたのは、私の活動を温かく見守ってくださった方々や、プロジェクト学習で共に研鑽した皆さんのおかげです。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
表彰式で他の受賞者や選考委員の方々をはじめ、たくさんの人と会話するうちに表現することの喜びを再確認できました。思いがけないことに出会ったときでも、何気ない日々や風景の一瞬でも、それらを切り取って自らの言葉で、文字で、なにかで表し、外へ伝え投げかけられることは私にとって胸踊ることだと深く実感しました。
これからも初心を忘れずに、努力し、精進していきたいと思います。まだまだ至らぬ点が多くありますが、引き続きご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。