独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校

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グローバルアントレプレナーシップ研修 in フィリピン・セブを実施しました

NEWS

2023.10.10

令和5年8月27日(日)から9月1日(金)にかけて「グローバルアントレプレナーシップ研修 in セブ」を実施し、学内で選抜された学生たちが、セブITパークにあるIT関連の企業や英語研修を行う大学、語学学校を訪問しました。

本研修の目的は、宇部高専生が今後セブITパークにあるIT関係企業でインターンシップを行うために現地調査を実施し、調査内容に基づいて「セブIT企業インターンシッププログラム」を作成することです。
参加したのは2年生から5年生までの5名で、いずれも日頃から国際交流活動に積極的に取り組み、海外インターンシップや将来海外で働くことに興味を持っている学生でした。

③カルボンマーケット見学

③サントニーニョ教会前、マゼランクロスにて

②LCICフィリピン人学生と英語交流

②LCICで体験授業受講

②マクタン島古民家にて

今回現地で調査した内容は、①IT企業訪問による職場環境の調査およびCEO・マネジャーへのインタビュー、②英語研修を実施する大学および語学学校の訪問、③セブ市内の文化・商業施設見学です。

①については、セブITパークにある4つのIT関係企業を訪問しました。いずれの企業も日本人がCEOあるいはマネジャーで、オフィスの見学、会社の紹介、起業に至る経緯や海外でエンジニアとして仕事をする喜びや苦労等を、直接インタビューすることで調査しました。

②については、マクタン島にあるラプラプセブ国際大学(LCIC)や、セブシテイにある語学学校等を訪問し、実際に英語の授業を体験しました。

③については、インターンシップの際にセブで生活する上で必要な生活環境の調査を行いました。

①モンスター・ラボ・セブ訪問(左端が山口竜矢CEO)

①インフィニット・ポインツ訪問(モニター前が会社紹介を行う原一之GM)

②シードテック訪問(右端が説明するIT人材育成事業本部 原田大樹リーダー)

②CWA訪問(説明する城戸渉代表取締役)

②PILA訪問(中央がクォン・フン代表)

研修に参加した学生は、今後、セブで実際に行う研修プログラムの開発にも取り組みます。

■スケジュール
8/27 ③セブ市内文化・商業施設見学(サントニーニョ教会、サンペドロ要塞、カルボンマーケット、SM SIDE)
8/28 ②LCIC(ラプラプセブ国際大学)
8/29 ①モンスター・ラボ・セブ、①インフィニット・ポインツ
8/30 ②シードテック(英語・プログラミン学習の学校)、②CWA(語学学校)、②PILA(語学学校)
8/31 ①アドウェイズ・フィリピン(IT企業)、①クロノステップ(IT企業)

※今回の研修は、高専機構本部国際企画課による「令和5年度高専生の海外活動支援事業」に応募して採択されたことにより実施したものです。

①アドウェイズ・フィリピン訪問(プレゼンする坂川雄一代表)

①クロノステップ・アドウェイズの皆さんと記念撮影(前列左から2番目が本校経営情報学科卒のクロノステップ三野和成CEO)

①クロノステップフィリピン人エンジニアと交流

①クロノステップオフィス見学


参加学生のコメント

村上賢一さん(制御情報工学科3年)

 今回の研修を通して今後の進路や人生設計に関して、自分の中の選択肢を大きく広げることができました。また、初めての海外経験で、今まで生きてきた世界と価値観や文化があまりに違っていて衝撃を受けました。
 様々な企業を訪問した際には、仕事内容や経営方針だけでなく起業家にとって大切な考え方や心構えも教えていただきました。質問に対しても真摯に答えてくださり、エンジニアになるために必要なことについて尋ねた際には、IT系の職業は業界の変化が激しいため、時代の波に取り残されない柔軟な対応力が大切だと教えていただきました。海外で働く方々は、特に環境の変化に柔軟に対応しながら、活き活きと現状を楽しんで仕事をされている方が多い印象でした。
 今回出会った方々のある意味失敗を恐れない姿から新しい挑戦に対してネガティブに考えず、一歩前に踏み出す勇気を持つことが大切だと学ぶことができました。一週間という短い期間でしたが自分自身にとってとても実りある時間を過ごすことができました。来年度からのフィリピン研修がより良いものとなるようにプログラムの検討をしていきたいです。



福村美海さん(経営情報学科2年)

 今回私は初めての海外でフィリピンに行きました。私自身将来海外で働きたい、起業したいと考えているためとても良い研修でした。1週間の中でたくさんの企業を訪問し、社長の話をたくさん聞きました。皆さんの人生がとても濃く、様々な経歴を聞いてとても面白かったです。そしてみなさんに共通してあったのは初めからフィリピンを選んで働いているのではなく、日本の企業に就職し、違うことをしたい、新しいことをしたいと思い転職しているということでした。私の中で海外で働くことはとてもハードルの高いことだと思っていましたが、最近ではネットで探すと海外の求人もたくさんあるということに驚きました。
 また、研修以外ではセブ市内の色々なところを巡りました。フィリピンについて一番世界を感じたことは、ストリートチルドレンが普通にいることです。「お金ありますか?」と聞く子供がたくさんいることに衝撃を受けました。日本では絶対に見ることのできない世界だからです。しかし、子供達はみんな楽しそうでした。市場に行った際に子供たちは手を振ってカメラを向けるととても良い笑顔をしてくれました。
 たった1週間の研修でしたが、たくさんの情報を得ることができ、将来について深く考えることができとても良い経験になりました。


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