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学生が茨城県東海第二発電所等を見学しました

NEWS

2023.10.27

令和5年10月12日(水)、原子力発電環境整備機構(NUMO)が実施している「地層処分事業の理解に向けた選択型学習支援事業」の一環として、専攻科、機械工学科、電気工学科および経営情報学科から計10名の学生と教員1名が見学会を実施しました。

J-PARC見学の様子

この事業では、地層処分事業への理解を深める活動として、①勉強会や②見学会などを支援しています。今回は、茨城県の東海第二発電所、核燃料サイクル工学研究所および高強度陽子加速施設J-PARCを見学しました。
東海第二発電所では、普段見学できない使用済核燃料の乾式貯蔵施設(使用済燃料を格納する金属製の容器・ドライキャスクを保管する施設)や所内全体を見学しました。
核燃料サイクル工学研究所では、高レベル放射性廃棄物の地層処分法について説明を受けました。
J-PARCでは、宇宙の起源探索や材料開発ための世界最先端の研究開発の技術や設備を間近で見ることができました。各所で設けられた質問コーナーで、参加学生の積極的な質問する光景が印象的でした。現地のスケール感を肌で感じるとともに、原子力発電や地層処分について知るきっかけになるなど、有意義な時間となりました。
参加者は、見学会前の事前教育としてオンライン勉強会も行っており、勉強したことを実際に施設見学することでより理解が深まりました。

集合写真

ドライキャスクとは

使用済燃料を格納する金属製の容器で、高さ約5.7 m、外径約2.4 m、総重量118トン(キャスク+使用済燃料)もある容器です。安全のために支持構造物に固定されています。また除熱、閉じ込め、遮蔽、臨界防止など幾重にも渡る安全機能を有しています。ドライキャスク表面の線量も0.005~0.010 mSv/hで、人が直接手で触れても問題ない設計になっています。
ここで保管された使用済核燃料は、再処理工場にて再利用できるものとできないもの(高レベル放射性廃棄物)に処理されます。高レベル放射性廃棄物は現在地下300mより深い地層に埋設することが計画されています(地層処分)。


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