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Kosen Open Innovation challenge powered by JICA:ルワンダ共和国でアプリの実証に取り組みました

NEWS

2023.02.13

令和5年1月4日(水)~11日(水)の間、内田昊希さん(物質工学科2年)、赤崎百星さん(経営情報学科2年)、末次叶英さん(物質工学科1年)が、ルワンダ共和国でアプリの実証を行いました。

この3名は、9月に実施されたKosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022のチャレンジデーにおいて、「スマホアプリで収集するデータを活用した子どもの栄養・健康を改善するアイデア求む」という課題に応募し、最優秀賞を受賞しました。入賞者は、具体的なプロトタイプ(試作品)を製作し、その試作品を現地に行って実証する機会が設けられ、今回の渡航はその一環で実現しました。

9月に実証の機会が決定したことから、具体的なアプリ製作に向けて、中尾真尋さん(制御情報工学科4年)もチームに加わり、10~12月の間、4人でプロトタイプ製作に取り組んできました。 現地で実用化できるアプリにするには、使い手の意見も重要になることから、一か月に1~2回のペースで現地カウンターパートであるNuMutware社の方とオンライン会議を設け、意見交換しながらアプリ開発をすすめました。

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NuMutware社の方と打合せをしている様子

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現地の方にアプリを試用していただき、意見を伺っている様子

そして、1月4日に製作したアプリを持って、内田さん、赤崎さん、末次さんはルワンダ共和国に渡航しました。滞在中は、NuMutware社の方にアプリを見せ、使い方等を説明しました。また、現地で実際に食べられている物を確認するため、ローカルマーケットを視察しました。

トゥンバ高等技術専門学校の先生方にアプリの説明をしている様子

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JICAルワンダ事務所で報告する様子

さらに、NuMutware社の方の知人や、トゥンバ高等技術専門学校の先生方にもアプリを試用していただき、意見を伺いました。いただいた意見については、日本で待機していた中尾さんと連携をとりながら、滞在期間中もアプリの改良を重ねました。
最終日にはJICAルワンダ事務所を訪れ、アプリの説明や、今回の渡航で得られた成果等を報告しました。

現地に実際に渡航することで、使えるものを作るためには、使う人達の考えを知ることの大切さを知ったと思います。今回、現地の方とやり取りしながらものづくりをできたことは、技術者を目指す学生にとって、非常に貴重な経験になりました。

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カウンターパートとの記念写真

現在、現地で得られた意見を反映してより良いアプリに仕上げるべく、引き続きアプリ製作に取り組んでいます。実際に現地の人に使っていただき、目的であるルワンダの栄養改善に貢献できるように、これからも現地の方と力を合わせて取り組んでいく予定です。


学生のコメント

内田昊希さん(物質工学科2年)

Kosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022に参加し、ルワンダ共和国にいってきました。
このプロジェクトに携わり、ルワンダで食べることのできる食材を調べていた時は見たことのない食材が多く、実際に作っているものが使ってもらえるのか心配でした。また、ルワンダのことを調べても『アフリカ』『ジェノサイド』『キニャルワンダ語』と私の知らない世界があり、日本を出発しても不安が大きかったです。
空港を出て「ルワンダ」をみわたすと、とても美しい場所でした。道路がきれいでゴミもなく、人も街も素晴らしくきれいでした。
しかし、マーケットに視察に行った際、私たちが目の当たりにしたのは、生魚やお肉が常温で置いてあり虫が集まっていたり、人々の体型も極端に痩せていたり太っている人が多くいたことです。とても驚いたとともに、このプロジェクトを成功させ、健康体になって欲しいと感じました。現地の協力していただいている方々と話すのもとても楽しく、また、今より良いものを持って戻ってきたいと思いました。
ルワンダという国を知ることができ、人々の温かさに触れることで、自分自身の心の寂しさを実感できました。

赤崎百星さん(経営情報学科2年)

Kosen Open Innovation challenge powered by JICA 2022に参加し、東アフリカにあるルワンダ共和国に行きました。
ルワンダについて全く知らなかった私は、ルワンダについて勉強し、治安の不安を抱えつつ参加したのですが、百聞は一見にしかず、発展途上国とは言え、人も街も自然もとても素晴らしい国でした。それでも内情は深刻で、子どもの栄養失調が社会問題となっています。貧富の差はありますが、子供たちを守ることがこの国の更なる発展に繋がると思いました。
滞在中は、現地の方と話し合い、チーム一丸となってアプリを駆使し、どう改善していくのかを考えました。
インタビューや意見交換をしたことにより、やっとスタートラインに立てた気がします。これからもルワンダのみなさんと連絡を密に取り続け、更にアプリをバージョンアップしたいと思います。
この貴重な体験を無駄にしないよう全力を尽くします。

末次叶英さん(物質工学科1年)

今回ルワンダに渡航し、アプリを改良していく中で、多くの人と関わり、ルワンダの景色や人の良さ、食など、日本と異なる文化に触れました。それと同時に、自身の視野が広がり、世界の捉え方が変わりました。ほんのわずかな時間でしたが、貴重な体験をすることができ、日本の良さも再発見する機会にもなりました。
私は、海外に行くことが初めてだったので、期待がふくらむとともに、英語でのコミュニケーションなどの不安なこともありました。しかし、理解できない時は先生方に通訳してもらうなどして、助けていただきました。
今回の渡航を通して、まずは語学力を向上させることが必要だと感じました。そして、これまでより国際活動に力を入れ、様々な国で経験を積むことも大切だと思いました。
これからも、アプリをより良いものに改善し、ルワンダに普及されるように努めていきます。


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