2024.10.17
令和6年9月29日(日)、岡山県津山総合体育館において、アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2024(高専ロボコン)中国地区大会が開催されました。
今年の競技テーマは「ロボたちの帰還」で、「着地」そして「回収と帰還」が主なミッションでした。ロボット1がロボット2を飛ばして指定のスポットに着地させると得点となり、さらに着地したロボットがボールと箱を回収して「帰還」することで得点を獲得できます。
Aチーム「ヒクイドリ」は、親鳥を模したロボット1から卵に入ったロボット2を発射し、5メートル先のスポットに着地させて点を獲得します。着地後は卵から雛のロボットが飛び出し、ボールを回収し、そのボールをキックしてロボット1の親鳥へボールを送ります。世界一危険な「ヒクイドリ」をイメージした親鳥・卵・雛からなる大変ユニークなデザインのロボットです。
![]() Aチーム「ヒクイドリ」のパフォーマンス① | ![]() Aチーム「ヒクイドリ」のパフォーマンス② |
Bチーム「ロボパルト」は、可愛らしいキリンの姿をしており、ロボット1のばねの力でロボット2を飛ばす機構です。さらにロボット1がロボット3を飛ばし、ロボット2とロボット3がボールと箱を回収して得点を稼ぎます。このロボットは、主にプロジェクト学習で製作を進められました。
![]() Bチーム「ロボパルト」のパフォーマンス① | ![]() Bチーム「ロボパルト」のパフォーマンス② |
Aチームは第1試合、第2試合を勝利し、決勝トーナメントに進出しました。残念ながら全国大会への出場とはなりませんでしたが、アイデアとデザインが評価され、デザイン賞を獲得しました。

デザイン賞を受賞したAチーム
中国地区大会の模様は11月10日(日)の午前11時からNHK総合で放送されます。
また、大会の動画はYouTubeでも公開されています。ぜひ、テレビ放送・動画でもロボットの勇姿をご覧ください。
参加学生のコメント
山本 光将さん(制御情報工学科4年・Aチーム)
私たち宇部高専Aチームは、ベスト4及びデザイン賞という大変名誉ある結果を残すことができました。
しかし、やり残したことや十分できなかったこともありました。例えば、金属の加工等です。本大会では、ロボット2を5メートル飛ばす必要があったため、着地時にロボット2が受ける衝撃が大きく、そのために全く新しい部品を作る必要がありました。自分にはそのような技術が不足しており、ロボットの機構部分であまり貢献できませんでした。これから、自分の専門外のことについても知見を深め、後輩の指導にも力を入れて、よりよい成績を残せられるように頑張りたいと思います。
木村 晴さん(制御情報工学科2年・Aチーム)
ロボコンで地区大会ベスト4に進出し、デザイン賞を受賞することができたことを非常に誇りに思います。ですが、本番中にロボット2が着地の衝撃で発火してしまいました。今後は、事前にもっとテストを重ね、このようなことが起きないように対策していきたいと思います。
また、チームメンバーと共に何度も試行錯誤を繰り返し、課題を克服していく過程で大きく成長できたと感じています。チームで協力してロボットを作ったことは、これからの挑戦にもつながる大切な経験となりました。今後もさらに技術力を高め、より高い目標を目指していきたいと思います。
佐郷 滉太郎さん(機械工学科3年・Aチーム)
私が1、2年生のとき、宇部高専のロボットは決して強くありませんでした。しかし、今年のロボットは、ここ数年の宇部高専のロボットとは比べ物にならない強さでした。まさか地区大会でベスト4が取れるとは思っていませんでした。勝ち上がっていくうちに、もしかしたら全国大会にも出場できるのではないか?という考えも浮かんできました。結局出場はできませんでしたが、決勝トーナメントまで進み、そのうえデザイン賞をいただくことができてとても嬉しかったです。
秦泉寺 佑真さん(機械工学科4年・Bチーム)
私は、今回のロボコンで本格的にロボット製作に携わることができ、本当に幸せでした。
特に印象に残っているのは、ロボット2がボールを飛ばし、そのボールが帰還する区域に入っているか否か確認したことです。ボールを正確に飛ばすために、ロボットの射出角度と、ボールが回転するローラーに入った状態で着地が変化するのを調整するのが難しかったです。
これらは、私が今まで経験しなかったモノづくりの難しさと、今後の課題になる大切な1ページとなりました。そして、これからも仲間と協力して素晴らしいモノを作っていきたいです。
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