2015.10.26
10月21日(水)、宇部高専テクノセンター3Fセミナー室にて、宇部高専テクノカフェ第10回セミナーを開催しました。韓国から、大邱広域市投資通商課 姜龍徳氏と永進専門大学韓日企業センター長 金泰均氏の2名を講師としてお招きし、宇部高専教職員12名、企業の方6名が参加しました。
姜龍徳氏からは、「最近の韓国のビジネス投資環境・投資プロジェクトの紹介-大邱広域市を事例として-」というテーマで講演がありました。
姜龍徳氏による講演
韓国の投資プロジェクトの説明では、国家産業団地という工業団地の造成について触れ、日本とは異なり一つの町を作るような規模で行われていることに参加者は大変驚いていました。また、既存の発展してきた業種ではなく、今後有望な業種に対して投資されており、既存の技術等を他の分野で用いることでイノベーションを起こし、新たな産業を創出するという取り組みについてご紹介いただきました。
金泰均氏からは、「韓国ビジネス界と連携した人材育成の取組みと韓国に進出する日本企業へのビジネス支援」というテーマで、トヨタのジャスト・イン・タイム方式を人材採用面に導入した注文式教育について説明がありました。
金泰均氏による講演
注文式教育は永進専門大学が1990年代に考案した教育方式で、現在は韓国全土130以上の工業短大で利用されているそうです。企業から注文を受けた後カリキュラムを決め、そのカリキュラムに沿って授業が行われます。また、当大学の韓日企業センターは、日本企業の韓国市場進出、問引先開拓など、企業の活動サポートをするという取組をされており、韓国に進出したい企業があれば、日韓企業の産学技術開発、日韓企業の技術マッチング、大学への日本企業誘致などを行っているとの説明がありました。
講演終了後には、質疑応答が活発に行われ、盛況の内に幕を閉じました。
今回で10回目となったテクノカフェセミナーですが、学校と企業が気軽に情報交換できる場として提供しているテクノカフェを、より身近に感じていただくことを目的に開催しています。次回は12月16日(水)に予定していますので、是非お気軽にご参加ください。