マレーシアでの語学研修で広がった新しい世界
マレーシア マラ工科大学
機械工学科2年 川崎 准之介
留学期間:2025年9月7日(日)~9月20日(土)
私は9月7日から20日までの2週間、マレーシアにあるマラ工科大学での語学研修に参加しました。今回の研修は広島商船高専や香川高専の学生と合同で実施され、互いに交流を深めながら授業に取り組みました。
マラ工科大学では午前に2コマ、午後に1コマの授業があり、午前中は主に英語でのコミュニケーションに重点をおいた学習が中心でした。具体的には、電話対応や注文、予約の仕方、プレゼンテーションの練習を行い、日常で役立つ英語力を身につけることができました。
午後からは「バディー」と呼ばれるマレーシアの学生と言葉遊びや現地の文化を取り入れたアクティビティをとおして、楽しく実践的な英語を学びました。日本ではなかなか体験できないので、とても新鮮で貴重な時間となりました。
特に印象的だったのが、授業の中で発表の機会が多かったことです。日本ではあまり発表することのない私にとって大きな挑戦でしたが、バディーの方々が内容を確認してくださり、発音がわからなくても親切に教えてくれました。
研修前と比べて、英語でのコミュニケーションや、積極的に授業に参加する姿勢が上達したと感じています。
![]() 授業風景 | ![]() バディーの方 |
放課後や週末には、他高専の学生やバディーの方たちと共に、現地のモールや屋台へ出かけました。マレーシアは多文化共生の社会となっており、モールや屋台にはマレー料理、日本食、中華料理などさまざまなものが並んでいました。
マレー料理はどれも全体的に辛く、私には少し苦手な味もありましたが、現地の方々がそれを当たり前のように「これおいしいね」と言って食べていた姿には驚かされました。
また、モールではカラオケやショッピングを楽しみました。カラオケは全体的に日本の楽曲が多かったのですが、選曲すると、違うアーティストの曲が流れてくることもあり、それもまた面白い発見でした。

他高専の方々との交流
現地の生活をとおして感じたことは大きく2つあります。
1つ目は、全体的に物価が安いところです。例えばソフトクリームが1つ60円、マクドナルドで大きなセットを買っても600円で食べることができ、日本と比べてかなり安価でした。
2つ目は、マレーシアでは英語も使われているといわれているものの、話せない方もいるということです。屋台やショップでのやり取りはマレー語を使うことがあり、翻訳やジェスチャーを使って意思疎通を図る場面も多くありました。また、英語で話してみるとマレーシア特有のなまりがあるのに加え、私自身の英語の発音やアクセントを誤りもあり、会話が全く成立しないことがありました。発音やアクセントの違いが、これほど影響するとは思いませんでした。
土曜・日曜には、課外活動としてクアラルンプールとプトラジャヤに行き、名所やモールを周りながら英語でのやり取りを体験しました。プトラジャヤでは「ピンクモスク」と呼ばれる美しいモスクや、モロッコ・パビリオンを見学しました。モスクに入場する際は服装規定があり、肌の露出を控えるためのローブや女性用のスカーフを身につけなければならず、イスラム文化への理解を深める良い機会となりました。

ピンクモスク
クアラルンプールでは、マレーシアを象徴するバトゥ洞窟や国家記念碑を訪れました。特にバトゥ洞窟は印象的で、ヒンドゥー教の神像や、272段の長い階段を登った先にある寺院には圧倒されました。日頃運動をしていない私にとっては少し大変でしたが、達成感もあり、忘れられない体験となりました。

バトゥ洞窟
今回のマレーシアでの研修を通して、「異なる文化や価値観で生活することの楽しさ」を実感しました。今まで日本だけで生活してきた私にとって、今回の経験は視野を大きく広げてくれるものでした。時間感覚や異なる宗教の共存を通して、「当たり前」は国や文化によって大きく異なるのだと実感しました。
この2週間の体験を糧に、今後も新しい挑戦を恐れず、自分自身の成長を目指していきたいと思います。
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