物質工学専攻
物質変換およびエネルギー変換技術の発展に対応し得る高度な知識と技術を有する技術者の育成を目的としています。
化学工業、バイオテクノロジー、環境保全を中心とする産業界では、多岐にわたる専門分野で活躍できる高度な知識を有する技術者が必要とされています。化学、生物、材料、環境などの各専門分野を履修し、急成長するこれらの分野に対応できる技術者を育成します。
物質工学専攻の研究紹介
浅場の保全・再生に関する研究【杉本 憲司 研究室】
沿岸域には「浅場」と呼ばれる生物が生息する場所があります。しかしながら、浅場は沿岸域の開発や水質悪化などが原因で減少しております。そのため、浅場の保全・再生として、海底地盤の嵩上げによって、光条件などを向上させ、生物が生息できる環境を整備する取り組みが行われています。この嵩上げ材料としてリサイクル材を用いた取り組みが山口県内の沿岸域において行われており、藻場の形成を確認するため、生物的・化学的な観点から実証研究を行っています。 |
物質工学専攻の教育
授業紹介
コロイド科学nm(ナノメートル)~μm(マイクロメートル)オーダーの微粒子が媒質中に分散している系を「コロイド」と呼びます。通常の粒子と異なる性質を示すコロイドはその特徴を生かして、食品や衣類など生活に身近な製品から、医薬品・電子・燃料産業など工業的な応用まで、多岐にわたって利用されています。 |
令和3年度修了生特別研究テーマ
●高速イメージングで明らかにするVolvox carteriの鞭毛メタクローナル波による力発生機構
●両性界面活性剤を用いた可溶化制御に関する研究
●光テコ法による高感度な力測定系の構築 -遊泳微生物1個体の推進力測定に向けて
●Cu-Ti-Nb-O系四重ペロブスカイト型酸化物の熱電特性
令和3年度に各教員が受け持った特別研究題目一覧は【こちら】。
卒業後の進路
進学・就職状況
(令和4年3月31日現在)
令和3年度 | 令和2年度 | 令和元年度 | |
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大学院進学:1人 就職:3人 |
大学院進学:3人 就職:2人 |
大学院進学:1人 就職:0人 |
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電気通信大学 | 東京工業大学 山口大学(2人) |
広島大学 | |
下関三井化学㈱ 東亜石油㈱ ㈱トクヤマ |
ダイキン工業㈱ P&G㈱明石工場 |
修了生からのメッセージ
山﨑 椋太さん(北陸先端科学技術大学院大学進学・平成31年3月修了)
専攻科では本科以上に専門的な講義を受けることができ、本科で学んだ知識を深め、新しい知識を身につけることができました。また、「物質工学総合実験」では他の研究室で行っている研究を少しだけですが行うことができました。他にも、1ヶ月以上の海外研修に参加することで英語でのコミュニケーション能力を向上させることができたと思います。
研究には4Q制度になって、まとまった時間はとれませんでしたが、その分計画的に実験を行えるようになったと思います。
専攻科での経験は、進学・就職どちらの進路を選んでも大変良い経験になると思います。