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「日本事情」教材製作グループの合同中間発表会を開催しました

NEWS

2022.07.14

令和4年6月25日(土)、高専に在籍する留学生が日本語や日本の複雑なルール等を学習するための教材を製作する学生グループが、広島市で開催された津山高専との合同中間発表会に参加しました。今回は令和4年度の第1回の報告会で、4グループが自分たちのアイデアや構想を発表しました。

本プロジェクトは、高専で学ぶ留学生が日本の生活で必要となる様々な知識を学ぶためのボードゲームの開発を目的として、昨年4月にスタートしました。今年度も4月に留学交流室を通じて全学生にアナウンスし、昨年度から継続して参加する学生も含め1~3年生14人がこのプロジェクトに参加しています。5月17日(火)に、オンラインで津山高専とキックオフミーティングを行い、その後は、両校の学生が混在するグループが、対面(学内)やオンラインでミーティングを重ね、中間報告会に向けて準備を進めてきました。

グループ発表の様子

昨年試作品を完成させた2つのゲームのブラッシュアップを行うグループの様子

今年度は昨年度の作業を継続し引き続きブラッシュアップするグループと新たなゲームを一から開発するグループに分かれて活動しています。

昨年の作業を継続するグループは、昨年度の取り組みで試作品の完成までこぎ着けた2つのゲーム(日本料理を作る双六型ゲームと、営業言葉学習ゲーム)をブラッシュアップし、今年度の活動でより良い試作品を完成させ、全国の高専で活用してもらえるようにすることを目指しています。新たなゲームを作るチームは「日本を旅して、日本の全体的なものを知ることができる人生ゲーム形式のボードゲーム」や「日本の税制度を学ぶボードゲーム」を企画しており、年末をめどに試作版を完成させることを目標に活動しています。

日本人学生と留学生がゲームを通じて日本の税制度を学ぶゲームの構想を提案したチームの様子

留学生が日本を旅行するゲームの構想を提案したチームの様子。
タイ出身の留学生(津山高専)がリーダーを務めている。

中間報告会では、どのグループの教材もよく検討が重ねられていることを垣間見ることができ、質疑応答の時間には意見交換も活発にされていました。今回の中間報告を踏まえて構想を練り直し、10月に開催予定の第2回合同発表会で再度発表を行うことにしています。

集合写真

参加した学生のコメント

松本彩来(物質工学科3年、本プロジェクトの宇部高専リーダー)

私は、宇部高専のリーダーとして、またAグループのリーダーとしてボードゲームの開発に参加しています。今年度は、昨年度作成した日本料理を作るボードゲームを実用化に向けて改良したいと思い、昨年に引き続きこのプロジェクトに参加しています。
今回の発表会でAグループは昨年度作成した試作品の問題点をあげ、それに対する改善点を発表しました。学生や先生方からの質問やアドバイスから、たくさんのアイデアを貰うことができ、とても参考になりました。
今回得られた意見をもとに、これからも津山高専のメンバーとオンラインでミーティングを行い、留学生が楽しいと思いながらできて、日本料理や日本語も学べるボードゲームを開発していこうと思います。

前田琉瑠(物質工学科1年)

私は新しいボードゲームを開発するメンバーとしてこのプロジェクトに参加しています。毎週木曜日に行われる「二ーハロジャパニーズ」に参加し、ボードゲームを通して留学生と交流したことをきっかけに、今回の企画に参加することになりました。
私の所属するグループは「日本を旅して、日本の全体的なものを知ることができるゲーム」をコンセプトとした人生ゲーム形式のボードゲームを制作することを計画中です。今回の合同発表会に参加し、新感覚の面白いアイデアをたくさん得ることができました。
これからは、宇部高専のメンバーで集まって市販のゲームをしてその特徴を理解したり、津山高専のメンバーと定期的にオンラインでミーティングをしたりすることで、自分たちのアイデアを形にしていきます。
私たちのチームのリーダーは津山高専のタイの留学生なので、グローバルな視点からボードゲームの制作に取り組みたいです。


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