2021.03.10
2月28日(日)、宇部高専物質棟入口スペースを会場として、県内在住の外国人向けフードパントリー(無料食品配布)を開催しました。宇部市をはじめ、近郊の在住外国人約50名が食品の支援を受けとりました。
今回は、青年海外協力隊OB会が、コロナ禍で収入が減った就労中の外国人や、アルバイトが難しくなって収入が減った留学生などを支援しようと企画したフードパントリーです。フードバンク山口と本校は共催として協力をしました。
本校は、会場提供のほか、宇部高専電気工学科の女子学生グループ(通称:PE-girls)がボランティアとして参加。配布するお米の計量と袋詰め、カップ麺、油、缶詰、お菓子など食品の仕分けや陳列を行いました。また、PE-girls指導教員の池田風花先生をはじめとして、畑村学留学交流室長など多くの教員も協力しました。
ほとんどの外国人は自炊をしているので |
一般のボランティアの方と一緒に、100㎏ほど搬入された |
外国人の宗教や食習慣により、お渡しする食品を変えて対応 |
集合写真 |
参加した女子学生にとっても在住外国人の事情や青年海外協力隊、フードバンク山口、山口県共同募金会・赤い羽根の活動を知る良い機会となりました。今後も、地域からの要請に積極的に応えていきたいと考えています。
参加者のコメント
藤井萌乃さん (電気工学科3年)
今回の活動には電気工学科女子グループP. E. girlsの1年生から3年生の希望者4名が集まり、参加しました。
今年度はコロナ渦の影響のため本校の国際交流や留学も例年通りとはいかず、私自身も全く外国の方と交流をすることができませんでした。今回のフードパントリーでは日本に在住されている方へ向けて基本的かつ重要な衣食住の食をお手伝いでき、非常に良い機会になったと思います。
会場ではHere you are.やThank you.などの簡単なコミュニケーションを取りつつ食品配布を進めました。国際交流では、相手国の観光や歴史について学びます。しかし、今回の交流は会話は挨拶程度で、食品を選んだらスムーズに帰宅という衛生面・新型コロナウイルス感染症の対策が徹底されていたため、相手国について直接学ぶことは難しかったです。ただ配布が進行するにつれて、文化の違いによって食べられない食品や人気のある食品が見えてきたことは非常に興味深く感じました。例えば、外国の方は納豆が苦手であるなどとよく聞きますが、準備していた蕎麦があまり手に取られないなと感じ、馴染みがなく食べ方が分からないのか、触感が苦手であるのかなどと実際に聞いてみたいことが多くできました。
コロナ禍でもできる国際交流はあると感じたので、これからも積極的に参加していきたいです。