JABEE認定教育プログラムについて
日本技術者教育認定機構(JABEE)は、技術者教育の振興、国際的に通用する技術者の育成を目的として1999年11月19日に設立されました。このJABEEによる認定制度とは、大学等の高等教育機関で実施されている技術者を育成する教育プログラムが社会の要求水準を満たしているかを国際的な同等性を持つ認定基準に基づいて認定するものです。審査は、教育プログラムの自主性を尊重するとともに、審査を通じてプログラムが教育の改善を図るようになっています。
構成と特徴
本校では学習・教育目標の下に、それぞれ特徴ある具体的なサブ目標を掲げた「生産システム工学」、「物質工学」および「経営情報工学」の3つの教育プログラムを設けています。「生産システム工学」と「物質工学」教育プログラムは、平成16年度に日本技術者教育認定機構(JABEE)から社会の要求・水準を満たしていると認定された「創造デザイン工学」教育プログラムが平成26年度に改編されたものです。「経営情報工学」教育プログラムも平成20年度に受審、認定を受けています。本校はより良い教育プログラムの実現に向けて外部審査を受けながら教育改善を推進しています。
「生産システム工学」教育プログラム(令和2年度まで認定)
本科の機械工学科、電気工学科、制御情報工学科4、5年生と専攻科の生産システム工学専攻1、2年生を対象に構成されています。本科では学科毎にそれぞれ専門分野の基礎知識や技術を学びます。専攻科では専門分野における高度な知識や技術のみならず、他専門分野の知識や実験技術を学び、さらにチームで複合的な工学課題に取り組む演習などを履修します。これらにより専門性に優れ、複眼的な思考を基に課題を解決することができる技術者を育成することを特徴とします。
「物質工学」教育プログラム(令和2年度まで認定)
本科の物質工学科4、5年生と専攻科の物質工学専攻1、2年生を対象に構成されています。本科では物質工学の応用化学と生物工学の基礎知識や技術を学び、専攻科では両方の高度な知識や技術を学びます。また、工学現象解析能力を養うため工学総合実験などを履修します。これらにより複眼的な思考能力をもち、急成長する応用化学と生物工学の両分野に実践的な対応ができる技術者を育成することを特徴とします。
「経営情報工学」教育プログラム(令和元年度まで認定)
本科の経営情報学科4、5年生と専攻科の経営情報工学専攻1、2年生を対象に構成されています。本科では経営管理と情報技術及びこれらを融合した意思決定論などの基礎知識を学び、専攻科では経営管理、情報技術、数理モデルを用いた定量的な分析能力を身につけるとともに工学的アプローチ技法を学びます。また、問題解決能力を養うため社会システム工学実験などを履修します。これらにより複眼的な思考能力をもち、情報化時代における企業経営の諸問題を実践的に解決できる技術者を育成することを特徴とします。
教育プログラム修了要件
生産システム工学専攻の入学者は「生産システム工学」教育プログラムの履修者、物質工学専攻の入学者は「物質工学」教育プログラムの履修者、経営情報工学専攻の入学者は、「経営情報工学」教育プログラムの履修者となります。
本校の本科を卒業し専攻科に入学した者は、専攻科を修了しかつ学士の学位を取得することで、教育プログラムの修了となります。ただし、他の高等専門学校を卒業し専攻科に入学した者等、専攻科のカリキュラムだけでは本校の教育プログラムの修了要件を満たさない場合があります。この場合、専攻科入学後、本校の本科4、5年の科目や他の高等教育機関の科目を履修して単位を取得する等により、以下に示す要件を満たす必要があります。
教育プログラム修了要件(別表 1、2 参照
)
- 教育プログラムが定めた科目を修得していること。
- 教育プログラムにおいて、124 単位以上修得していること。
- 教育プログラムにおいて、数学、自然科学及び科学技術に関する内容が全体の 60%以上であること。
- 学士を取得していること(外部評価項目)。
授業科目の流れ
学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ
生産システム工学専攻
物質工学専攻
平成29年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
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平成28年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成27年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成26年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成25年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成24年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成23年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
平成22年度版 | 物質本科4年生から物質工学専攻2年生 ![]() |
経営情報工学専攻
平成29年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生![]() |
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平成28年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生![]() |
平成27年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生![]() |
平成26年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生![]() |
平成25年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生 ![]() |
平成24年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生 ![]() |
平成23年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生 ![]() |
平成22年度版 | 経営情報本科4年生から経営情報工学専攻2年生 ![]() |
学習・教育到達目標 対応科目一覧
平成29年度
平成28年度
平成27年度
平成26年度
教育点検の仕組み
教育点検
教育活動の実態を把握し、点検評価する体制として自己点検評価委員会が設けられています。この委員会は、校長または組織・運営検討委員会の指示により、本校の教育および支援活動に関する資料やデータを収集し、報告書を作成しています。これらの報告書は、刊行物や Web で公表されるとともに、学科・専攻科・部署および個々の教員の教育活動およびその支援活動の改善に反映されています。
授業の内容と水準およびその方法についての点検は、学科内および学科間教員連絡ネットワークによって点検と改善が行われています。